第23回まくり杯⑤
自分が後手、戦型は相中飛車。
図①の局面は中央から攻められているものの、こちらも端から攻める態勢が整っているので後手有利。
本譜は△52歩と受けたが、ここは△16歩から攻め合った方が良かった。
以下、▲同歩△同香▲53歩成△同金▲16香△17角成▲29玉△26歩▲同歩△27歩、が一例で後手有利。
本譜は△17桂成から攻めていったが、25の桂は拠点として残した方が良かった。
ここは△55同角とすべきで、以下▲同飛△16歩▲同歩△同香▲33角△19香成▲26銀(▲22角成は△17角▲19玉△16香で寄り)△23飛▲85歩△16歩、が一例で後手有利。
本譜は△27と、と攻めていったが、それをするなら▲同銀に△同飛成として、▲同玉に△16角としなければならなかった。
ここは△53歩とすべきで、狙いは先手で香を5筋に打つことにある。
以下、▲同桂成なら△同金▲同飛成△52香と進むと、龍を逃げると△28角から先手玉が詰んでしまう。
また、▲94歩と端を攻める手に対しては△54香▲93歩成△同香▲54飛△同歩▲26香△12飛、が一例で後手優勢。
このあたり数手は角の攻防手が絶好で後手良しの局面であるが、本譜の手順はいろいろとちぐはぐな感じで良くなかった。
まずこの局面は△15角が王手銀取りで良し。
次に△61金▲62金と進んだ局面は△26角~△62角と金を取って良し。
図④からのちぐはぐな手順のせいで、よくわからない局面になってしまったが、ここは△56香と攻め合いで勝ちに行くのが良かった。
以下、▲同玉△65銀▲57玉△56銀打▲同飛△同銀▲同玉△48飛、が一例で後手優勢。
実戦はその後、中途半端に受けたために▲71角から詰めろの連続で迫られる手順があり、一瞬逆転していた局面があったが、相手がそれに気づかなかったためそのまま勝つことが出来た。