指す将順位戦8th⑩ 対KIDさん

自分が先手、戦型は中飛車対後手超速。

図①、40手目△25歩まで

本譜は▲98香として相手の角の利きから逃してから桂頭攻めを狙ったが、ここは単に▲68角とした方が良かった。
というのも、実戦では相手が△13角と角を活用してきたので▲98香の一手があまり活きなかったのである。

図②、56手目△13角まで

本譜は▲66銀として57の地点に駒の利きを足したが、それだと△46歩▲48金引△36歩とされると3、4筋両方に手を付けられてしまう順がありダメだった。
ここは▲78飛と角の利きから逃げておくべきだった。
以下、△36歩▲66銀△33桂▲65銀直△同銀▲同銀△37歩成▲同金寄△45桂▲44歩△同金▲36桂、が一例で先手微有利。

図③、58手目△33桂まで

図②から▲66銀△33桂と進み、図③の局面を迎えた。
本譜は▲73歩成としたが、この手自体あまり意味のある一手になってなく、一手パスに近い感じになってしまった。
ここは▲65銀直とすべきで、以下△46歩▲48金引△45桂▲44歩△同金▲54歩△36歩▲59飛△37歩成▲同桂△同桂成▲同金左△36歩▲同金△24桂▲48桂、が一例で難解な形勢。

実戦はその後、▲34飛の勝負手から▲54歩と攻めたものの△62銀が冷静な一手で相手玉が結構しっかりした形になってしまった。
▲77歩と飛成を受けたものの今度は玉頭から攻められ、最後はしっかりとこちらの攻めを見切られて、負け。

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