指す将順位戦9th1回戦 対つちくれさん

自分が先手、戦型は相中飛車。

図①、32手目△31金まで

本譜は▲86歩としたが、相手から△72飛~△75歩の仕掛けがあるので、向かい飛車への振り直しは少し手が間に合っていなく、あまり良くなかったかもしれない。
ここは▲65桂とすべきで、以下△72飛▲55歩△同歩▲45角△52金▲34角△75歩▲53歩△同銀▲同桂成△同金▲55銀△76歩▲54歩△77歩成▲53歩成△68と▲56飛△65金▲26飛、が一例で先手微有利。

図②、44手目△55同歩まで

本譜は▲66銀としたが、本譜の順で△85桂が銀取りをかけつつ飛車を働かせる絶好の1手になってしまっているので良くなかった。
ここは▲86角として31の金を間接的に狙いつつ、相手の飛車を抑える方針で指した方が良かった。
以下、△77歩成には▲同金△85桂▲76金△56歩▲85金△84歩▲同金△57歩成▲同飛△99角成▲83金△32飛▲66銀、△84歩には▲74銀△77歩成▲同金△85桂▲73歩△32飛▲66金、がそれぞれ一例で先手微有利。

図③、62手目△99飛成まで

本譜は▲63角成としたが、△62香から△67歩まで進んでみると相手の確実な攻めより早い攻めを繰り出さないといけなくなり、かなり焦らされる局面になってしまった。
ここは▲26桂とすべきだった。よく見ると相手は歩を使える場所がなく、攻め合いは難しそうなのでこちらとしてもじっくり攻めるのが良かった。
▲26桂以下、△49龍▲同銀△68金▲同金△同桂成▲34桂△67成桂▲82飛△32金打▲同飛成△同金▲41銀△31香▲32銀成△同香▲22桂成△同角▲42金△31歩▲41飛、が一例で先手優勢。

図④、78手目△48歩まで

本譜は▲41飛と強く勝ちに行ったが結果的に勇み足になってしまった。
ここは▲59金寄とすべきで、以下△68歩成には▲32香から攻め合い勝ちが臨めるので△21桂と受けてくるが、▲12歩△同玉▲14香△17歩▲36歩△18歩成▲同玉△39銀▲28銀△49歩成▲同銀△17歩▲同桂△52金▲34馬△28銀成▲同玉△43銀▲45馬、が一例で先手有利。

実戦はその後、1直線の寄せ合いをせずに▲59金寄と受けに回っていたら難解ながら少し残していた可能性もあったが、対局中はその選択が出来ず、そのまま負け。

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