第44期ゆかなか順位戦A級 対かきさん

自分が後手、戦型はゴキ中対一直線穴熊。

図①、51手目▲56同金まで

本譜は△97歩と端攻めをしたが、持ち歩が少ないところでもあるし、桂を渡して▲64桂で抑えられる可能性を考えると、あまり良い手ではなかった。
ここは△65銀とすべきで、以下▲63歩△同飛▲64歩△88角成▲同金△64飛▲55金△86歩▲78銀△63歩、が一例で後手微有利。

図②、67手目▲55金まで

本譜は△同角▲同角△54飛、と進んだが、そこで▲11角成とされると馬の利きが強力で攻めるのは容易ではなかった。
ここは△86歩とすべきで、以下▲98銀△63歩▲68飛△55角▲同角△76銀▲64角△同歩▲62歩△同玉▲63歩△71玉▲41飛△96歩、が一例で後手有利。
ここまで2つの手順を見てわかる通り、飛車は逃げるより歩でひもを付けた方が多少の駒損でも攻めがつながるようならいいらしい。

図③、85手目▲74同銀不成まで

本譜は△同歩としたが、▲63歩成から攻められて形勢を悪くしてしまった。
ここは△同銀とすべきで、以下▲66桂には△97歩成▲同銀△55飛▲同角△85銀、が一例で後手有利。また、▲11角成には△97歩成▲同銀△95香▲96歩△85銀▲89玉△76銀▲86香△85歩▲66馬△87銀打、が一例で後手有利。

実戦はその後、後手不利な局面が続いたが相手のうっかりで王手金取りがかかり形勢的には逆転したが、持ち時間が少なかったので投了。

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