第43期ゆかなか順位戦A級⑦ 対かきさん
自分が先手、戦型は5筋対抗形の中飛車対居飛車。
序盤は早めの5筋歩交換から中飛車不満のない駒組が出来てると思う。
普段△74歩は狙い目だと思っているので、本譜は▲65銀と出た。
ただ、この局面は相手も歩を持っているので△64歩と突く手が成立していた。
気合で▲74銀と歩を取ったが△86歩▲同角△52金と進み銀の行き場が難しい。
ここはじっと▲26歩から駒組を続けるべきで、以下△42金上▲58金△86歩▲同角△31銀▲48金左△22玉▲65銀、が一例で互角の形勢。
本譜は▲16歩~▲17歩と歩を連打して香を取り切ろうとしたが、結局香銀交換に落ち着いてしまい、あまり良くなかった。
ここは▲15同香とすべきで、以下△同角▲19飛△13香▲18香△42角▲14歩△同香▲同香△13歩▲84銀△14歩▲83香、が一例で先手微有利。
本譜は▲92飛としたが、そこで△38金寄と王手されていたら後手良しだった。
ここは▲48同角とすべきで、以下△同金▲81飛△42金引▲34桂△55歩▲22桂成△43玉▲49香△38銀▲48香△29銀成▲同玉△56角▲38金△89飛▲39銀△33桂▲66金、が一例で先手優勢。
本譜は正直ダメだと思いながら▲35桂とした。当然△同角から手番を握られてしまい形勢不利になってしまった。
ここは▲52銀とすべきで、以下△38歩▲48角△39歩成▲同角△46角▲43銀不成△同玉▲35桂△54玉▲48金△同金▲同角△47金▲49金△68角成▲57金、が一例で先手有利。
一時は負けの局面もあったが、図⑤の数手前の△24香が悪手で、この局面は先手勝ちになっていた。
そのチャンスを逃さない一手が▲41銀。以下、△同玉▲52銀△31玉▲41金△32玉▲43銀不成△同銀▲42金△同玉▲62飛成△52桂▲同角成△同銀▲54桂△33玉▲34金△32玉▲42龍△31玉▲42龍、まで後手玉は詰んでいた。
実戦はその詰み筋に気づかず、▲62飛成としたところに、△27香成から先手玉が詰まされて負け。