第59期ゆかなか順位戦B級1組赤 対JANUSさん

自分が先手、戦型は相中飛車。

図①、36手目△95同歩まで

本譜は▲95同香としたが、その後桂跳ねから端攻めをするために少し手数がかかってしまったのであまり良くなかった。
ここは▲84歩とすべきで、以下△同歩▲同銀△83歩▲95銀△25歩▲94歩△55歩▲同歩△64銀▲84歩△同歩▲同銀△83歩▲93歩成△同桂▲75銀、が一例で先手微有利。

図②、54手目△93同桂まで

本譜は▲94歩としたが、△74歩からの展開は難しいものの少し駒損しているのであまり良くなかった。
ここは▲84歩とすべきだった。
以下△同歩には▲83歩があるので△74歩とするが、▲83歩成△同銀▲84歩△同銀▲同飛△83銀▲52歩△41飛▲87飛△84歩▲94歩、が一例で先手微有利。

図③、84手目△32同飛まで

本譜は▲45桂としたが、△55角と反撃されて良くなかった。
実戦の順は単に受けるのは気合負けだと思った勝負手ではあったが、即負けにつながるような手ではなくて良かった。
ここは▲65桂とこちらから打つべきで、以下△64角▲46歩△62銀▲53桂成△同銀▲65香△66香▲64香△同銀上▲23金△31飛▲98飛△35桂▲65歩、が一例で先手有利。
ちなみに、△64角のところで本譜と同じように△55角とすると▲56香が厳しく先手有利。
また、実戦の▲45桂△55角に▲56香とすると、△36桂~△15歩と攻められた時に桂の位置が悪いのでこちらの反撃が遅く、相手の端攻めを受け切らなければならず危険。

図④、92手目△76角まで

本譜は▲66歩としたが、これは△58歩成を見落とした悪手だった。
△58歩成以下、▲36歩△49と▲46金△39銀▲28香と全力で受けに回って難解な形勢。
ここは▲56香とすべきで、以下△67香不成には▲55香と角を取った手が▲61角からの詰めろになるので勝ち。
△64角には▲36歩△15歩▲55桂△53角▲63桂成△同玉▲53香成△同玉▲66歩、が一例で先手優勢。

実戦はその後、△49角成としてきたので▲同銀とした手が飛車の横利きのおかげで自玉が詰まず、相手の持ち駒も金銀しかないため攻めが続かず勝ちになった。

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