第40期ゆかなか順位戦A級 対Kensさん

自分が先手、戦型は中飛車対三間飛車の相振り。

図①、32手目△24角

本譜は▲14歩と、△15香をかわして何とか相手の攻めを受け止めようとしたが、その後△36歩~△14香~△46角という攻めがあったので(実戦は△46角~△14香と手順前後だったので少し助かった)あまり一手としての価値はなかった。
ここは▲77桂とあわよくば端から反撃する順を見せつつ待った方が良かった。
以下△15香▲同香△同角▲19香△24角▲28玉△16歩▲75歩△25桂▲79角、が一例で後手有利だが、本譜よりは良かった。

図②、36手目△46角

図②の△46角では、先に△14香とされると後手有利だった。
本譜は飛車の横利きがあったほうが受けやすいかと思い▲同飛としたが、△45銀とかで飛車を目標にしながら攻められる形だったので良くなかった。
ここは▲同歩とすべきで、以下△14香▲18歩△35歩▲同歩△同銀▲54歩△同歩▲53歩△同金▲31角△44銀▲37歩、が一例で形勢は難しい。

図③、60手目△78角成

本譜は▲35歩としたが、△54飛と活用されてあまり良くなかった。
ここは▲33角成とすべきで、以下△同飛▲45桂△89馬▲53桂不成△51金▲52歩△同金▲58香△32飛▲41飛△51歩▲21飛成△31歩▲41桂成△44桂▲31成桂△34飛▲35歩△56香▲34歩△67馬▲41成桂△62銀▲49金打、が一例で先手有利。
手順中の▲41飛~▲21飛成に違和感があったが、単に▲21飛だと△51歩▲41桂成の時に△12銀と飛車を攻める手があってあまり上手くいかないので注意。

実戦はその後、36にできた空間を活用して攻められてしまい、最後は自玉に詰みがないことを祈りながら攻め合ったが、しっかり詰まされて負け。

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