相中飛車
自分が後手、戦型は相中飛車。
本譜は△26歩~△15歩とすぐ攻めていったが、ここは一旦△52金左と陣形を整えた方が良かった。
以下、▲86歩△15歩▲同歩△同香▲17歩(▲同香には△26歩▲同歩△同銀で香取りと△16角の両狙い)△26歩▲同歩△55歩▲同歩△45桂▲68銀△26飛▲27歩△58歩、が一例で後手有利。
本譜は△26銀~△15銀と、銀で歩を取ったが、ここは先ほどの変化と同様に△15同香とした方が良かった。
以下、▲16歩△同香▲同香△15歩▲13角△23飛▲35角成△同歩▲15香△55歩▲同歩△36歩▲同歩△26飛、が一例で後手有利。
本譜は△18歩として次に△19歩成から何となく端攻めをしようと考えていたが、ここは△16歩とした方が良かった。
以下、▲同歩△同香▲17歩△25歩▲16歩△26歩▲同歩△同飛▲19香△21飛▲27歩△25銀、が一例で後手有利。
この手順で分かるように、△16歩の狙いは香の位置をずらすことで、△25歩と取りに行ったときの条件を良くすることにある。
本譜は△16銀としたが、▲17桂とされて取り方に困ってしまった。
ここは△16角とした方が良かった。
以下、▲17桂なら△同桂成が△27角成からの詰めろになるので相手は飛車を取る余裕がない。
また、▲28銀なら△同成香▲同玉△35銀▲84歩△19銀▲38玉△84歩▲89飛△26銀、が一例で後手有利。
本譜はとりあえず馬のラインを変えたいと思い△45同香としたが、▲同馬とした手が守りによく利く位置になってしまったので、あまり良くなかった。
ここは△27成香とすべきだった。
以下、▲同香とすると△13飛が厳しいので▲49玉と逃げるが、△45香▲同馬△28成桂▲58玉△44香▲36馬△27角、が一例で後手優勢。
図⑤の局面から形勢の揺れ動きがあったが、図⑥の局面は先手玉に詰みが生じていた。
その手順は、△57歩▲同玉△48角▲46玉△37角成▲57玉△46銀▲66玉△48馬、までの詰み。本譜のように飛車を打たなくても△37角成に対して▲同玉とできない(△36飛で詰み)し、▲45玉と逃げれない(△55飛で詰み)のを見落とさないようにしたい。
実戦はその後も、形勢がかなり揺れ動いたが、最後は相手玉を即詰みに討ち取って勝ち。