相中飛車
自分が後手、戦型は相中飛車。
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図①の局面は形勢的には難しいものの、黙ってると▲85桂から端攻めがとんできそうだし、かといって先攻して駒を渡すと端攻めがより厳しくなるので、ここでの次の一手が難しいと感じていた。
ここは△35歩と仕掛ける手が成立していた。
狙い筋としては、▲同歩△36歩▲同銀△26飛▲27銀△46飛▲同歩△35銀▲36歩△26歩▲35歩△27歩成▲同玉△49銀▲29銀△25歩、が一例で後手良し。
この段階での飛車切りは無理に思えたが、△49角や△47角の筋があるので結構受けづらい。
手順中、△36歩に▲25桂と変化してくることも考えられるが、△同桂▲同歩△同飛▲26歩△35飛▲同銀△同銀▲75桂△37銀▲39玉△48銀成▲同金△37歩成▲同金△45桂▲38金△57角▲48金△38歩▲同銀△37歩▲同銀△75角成▲同歩△37桂成、が一例で後手良し。
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本譜は△37桂成▲同角△64角、と進んだが、この大事な局面で後手を引いてしまっているので良くなかった。
ここは△26歩とすべきで、以下▲同銀△46角▲同歩△17桂成▲同香△26飛▲27歩△16歩▲26歩△17歩成▲39玉△58銀、が一例で後手優勢。
大駒を2枚とも取らせる攻めだが、手順最後の△58銀が厳しく成立している。
実戦はその後、▲55銀と角を追ってきた手が悪手で、△26歩からガンガン攻めて勝ち。とはいえ、最後5手詰みを逃していたので少し締まらない勝ち方になってしまった…。