中飛車対居飛車▲47銀型持久戦
自分が後手、戦型は中飛車対居飛車▲47銀型持久戦。

本譜は△65歩~△95歩~△85桂という手順で攻めていったが、実は40手目の△54銀に対して▲94歩の反撃が成立していて、少し無理な仕掛けだった。
ここは△62飛として、相手の手順次第では仕掛ける形も用意しつつ駒組をするのが良さそう。
△62飛以下、▲78金△52金左▲88銀△84歩▲86角△82玉▲36歩△83銀、が一例で形勢は互角。

本譜は△75同歩としたが、74の空間が開くのは嫌な感じがするのであまり取りたくないところだった。
ここは△97歩とすべきで、以下▲同桂△同桂成▲同角△95香▲86角△97歩▲同香△同香成▲同角△95香▲98歩△97香成▲同歩△75角▲98玉△22飛、が一例で後手微有利。
このタイミングで△97歩からの攻めを実行することで、△75角を先手で入れることが出来るので本譜よりわかりやすく得をしている。

本譜は△96歩~△84桂と攻めていったが、▲87金と受けられてみると相手の金を上ずらせることには成功したが、継続の攻めが思いのほか難しく、あまり良くなかったかもしれない。
ここは△65歩とすべきで、以下▲94歩△66歩▲同金△95香▲65歩△74桂▲64桂△66桂▲同角△96歩▲同香△97歩▲88金△51飛、が一例で後手微有利。
現状は攻め駒が少なく攻めが繋がるかギリギリなので、銀を攻めに加えようとする△65歩が好手だった。手順中の△95歩が細かいところで、▲同香と取ってくれば、攻めては△97歩、守っては△84金などと受けた際に駒が近い方が受けやすくなっている。

図④の局面は完全に相手の攻めの方が早く、負けだと思っていたが、実は思ってた以上に難しい局面だったようだ。
ここは△63金とすべきで、以下▲74香△62玉▲45桂△同銀▲同歩△53玉▲72歩成△33角▲73香成△同金▲同と△87歩、が一例で難解な形勢。
実戦はその後、図④の局面の数手後に投了したが、その局面でも△62玉とすると左辺への逃げ出しが簡単には止まらないので難しい局面だった。