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玉に瑕

美しいものは完璧なもの、と思いがち。
真善美。
歪みのない球。
傷がない。

けど、

玉というものは、傷がなければ、なににも引っかからずにころころと転がって進んでいく。
でも、玉に瑕があったなら。
玉はぶつかり、ひっかかり、真っ直ぐには進まないだろう。
それが出会いなのである。
出会いがなければ、愛もないだろう。

「王」に傷をつけて「玉」と書く。

美しいのは無傷だからではない。
美しいのは傷があるがゆえ。

はな🌸

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