ウチのコたちはみんなかわいい②
飼い主って、それが犬だろうが猫だろうが、何を飼っていたとしても、たぶん、みんな心の中では
「ウチのコが、いちばん、かわいい」
と思っているに違いない。
せーちゃんはまず見た目がかわいい。(らんちゅうなのに)ちょびっとだけある背びれ。(らんちゅうにしては)泳ぎも上手で、器用な動きをする。そして優しい。具合が悪い金魚に最初に気づいて、私に教えてくれる。
きーちゃんはまず顔がかわいい。小さい顔に大きな目。ぷっくりお腹もなだらかな背中も、愛すべきフォルム。そして最初は気むずかしやだと思っていたけど、実は気つかいーさんだ。
ふーちゃんはとにかく愛想がいい。人懐こくて、私以外の人でも呼べば横泳ぎで来てくれる。手のひらでごはんを食べてる姿を見ると、逆に金魚として大丈夫なのか、心配になるほどだ。
ペットショップに行って生きものを見る。水族館に行って魚を見る。InstagramやYouTubeで動物の動画を見る。ひとが飼ってるペットと触れ合う。その時々で、心から「かわいい♡」って思うし、癒される。
でも、次の瞬間には、
「やっぱりウチのコが、いちばん、かわいい」
と思う。
それって飼い主としては当然だと思うけど、私は金魚を飼ってからその気持ちに気づいた。
私には子どもがいないから、その気持ちに気づくのが遅かったのかなぁ。口に出さなくてもみんなとっくに知ってたのかなぁ。
自分でも笑ってしまいそうになるけれど、こういう気持ちって、子どもがいないアラフィー私の最後の母性なのか、と思ったりする。金魚に向ける母性。いや、なんか、さすがにそれはヤバいのでは。
どなたか「それはヤバいですね」または「それは母性ですよ」と言ってください。笑