「訂正する力」の可能性 

東浩紀さん「訂正する力」についての感想を少しお話しできればと思います。

 読書経験が浅い私でも比較的読みやすかった印象です。訂正をさまざまな形で言い換えながら、理論だけを述べるのではなく、東さん自身の実践も伝えながら、説得力のある形で書かれています。主には政治(保守vsリベラル)の構図がメインだと思われます。

 人間の意外性に対する欲求と、それを読み取っていく力について記述していた点です。私も含め、多くの人はその人のイメージできる部分ではなく、イメージし得なかった部分に触れることに感動を覚えます。それはイコール訂正する力もありますが、そこにヒト的な魅力があるのかなと思います。いわゆる、ギャップ萌え?っていうやつですね。私もそういう人間である方が面白いと思うし、他人のそういうところを見つけていくと面白いかもしれません。それは日常に限らず、歴史的解釈においても過去を受容し未来に繋げるために重要である的なことが著書に書かれていた気がするので、興味がある人はぜひ読んでいただければ。


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