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2023俺的アカデミー賞を決めよう-今年観た映画を全て振り返る

どうもTJです
もうすぐ年末ということで、今回は2023年に観た映画たちを全て振り返って俺的アカデミー賞を決めよう!という企みで書いていきたい思う
もちろん私TJはゴリゴリの一般人であり、映画評論家とかではないためあくまでも“一般人”目線からの振り返りということをご容赦願いたい
では早速、まずは今年観た映画たちを書き出してみる

(※今までの映画レビューはこちらから)

今年観た映画たち

・エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(ダニエル・クワン/3月)
・シン・仮面ライダー(庵野秀明/3月)
・TAR ター (トッド・フィールド/5月)
・怪物(是枝裕和/6月)
・ザ・フラッシュ(アンディ・ムスキエティ/6月)
・タイラー・レイク-命の奪還2(サム・ハーグレイブ/6月)*
・君たちはどう生きるか(宮崎駿/7月)
・グランツーリズモ(ニール・プロガンプ/9月)
・キラーズ・オズ・ザ・フラワームーン(マーティン・スコセッシ/10月)
・ザ・キラー(デビッド・フィンチャー/10月)*
・ゴジラ-1.0(山崎貴/11月)
・首(北野武/11月)
・ナポレオン(リドリー・スコット/12月)

*は配信作品

公開日順に並べた結果がこちら
今年観た新作映画は劇場作品11本、配信映画2本の計13本となった
まだ観れていない話題作などもたくさんあり、この中で今年度ベストを決めるというのは大変おこがましいことではあるのだが、時間と金、どちらもが限界大学生の自分にとってはこれが精一杯だった
ご容赦願いたい

ではこっからは2023年俺的アカデミー賞ノミネート作を5選
それとは別で今年度TJ的ベスト映画である大賞作を1つ選んで紹介していきたいと思う

ノミネート作

タイラー・レイク-命の奪還2

前作Netflixで大ヒットを記録したクリス・ヘムズワース主演「タイラー・レイク」の続編
前作と同様、特定のターゲットを救い出す王道の展開ながら今作ではNetflix史上、いや映画史上最高と言っても過言ではないくらいのアクションを魅せてくれた脳汁ドバドバ系映画
前作の長回しでのワンカットアクションを継承しながら、前作を遥かに凌駕する場面展開の速さとスケールのデカさで全く観客に休む隙間を与えさせない
終盤で少しトーンダウンした感は否めないが、次作への期待も感じさせてくれる力作
前作、今作ともにNetflixで配信中なのでまだの方はテレビなどの大画面で是非!

君たちはどう生きるか-⭐︎4.0

宮崎駿の10年ぶりの新作
今まで築き上げてきたジブリブランドを活用して、事前の宣伝を一切せずに公開された異例作だが、観終わった後は凄いものを見たという漠然とした満足感が襲ってきた
ストーリーは常に画力重視で宮崎駿の夢を観ている感覚に襲われ正直追うのがダルくなってくるが、終盤にかけて一気に巻き上げてくるところはやはり流石
面白くなるまでが冗長に感じるものの、宮崎駿の今までの集大成的な立ち位置でもチャレンジングな立ち位置でもある今作は観ていて面白かったし、世間でも映画論評が一番盛り上がった作品でもある気がする
やはり、恐るべし宮崎駿

より詳しくレビューしているので、よかったらこちらも是非

グラン・ツーリスモ-⭐︎4.2

日本発のレーシングゲーム「グランツーリズモ」のプロゲーマーが実際にプロレーサーになるという実話をハリウッドで映画化
観る前は完全なノーマークだったが、2023年一番の意外作で、めちゃくちゃ面白かった
ストーリーは王道ながらとにかくアツく、主人公の成長をテンポ良く描くので、サクセスストーリーにありがちなクドさが無い
また主人公の感情の起伏の振れ幅はもちろん、その成長→挫折→復活のサイクルの多さも複数回あるので見応えも十分な秀作

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン-⭐︎4.0

こちらはスコセッシ×ディカプリオ×ロバート・デ・ニーロの映画界屈指のバミューダトライアングルということもあって息をする暇もなく劇場へと吸い込まれていったが、やはり期待通りの一作にしっかりと仕上がっていた
上映時間が約3時間半と流石に冗長感は否めないものの、ディカプリオ、デニーロらの怪演に加え、アメリカの負の歴史、その根底にある人間の弱さを見事描き切ったスコセッシの手腕は圧巻の一言
あえてケチをつけるなら、前半部分の事件の概要については人間関係も含めもう少しコンパクトに収めていたらより限りなく伝説に近づいただろう

こちらはネタバレありでかなり本気でレビューしたので是非

ザ・キラー-⭐︎4.1

鬼才デビッド・フィンチャーの最新作は前作「Mank マンク」と同様Netflixの配信作品となったが、全くもって彼の映画への探究心は衰えていない
暗殺者として百発百中、いわば10割バッターだった主人公がミスをしたところから、そのミスの代償を取り返す物語へと急速に展開されていくが、主演のマイケル・ファスベンダーの怪演とデビッド・フィンチャーの映像のスタイリッシュさが何とも爽快で堪らない
終始主人公のモノローグで進んでいくため、全体を通して地味ではあるものの、時折魅せるアクションや作風全体に張り詰める緊張感は歴代フィンチャー作品と比べても遜色はなく、是非とも2023年の映画を語る上では押さえておきたい一作

ここで一息

ここで大賞作品に移る前に、見事ノミネートは逃したものの印象に残った作品たちを紹介していきたい

首-⭐︎3.9

北野武監督の約6年ぶりの新作
予告での印象とは裏腹に、実態はギャグ要素強めのブラックコメディとして機能しておりビート武演じる秀吉を中心にしたギャグテイストはシンプルに笑えたのだが、一方で自分が求めていたものとは違ってもいたので今回はノミネート作から除外させて頂いた

こちらもより詳しくレビューしているのでまだの方は是非!

ナポレオン-⭐︎3.0

リドリー・スコットとホアキン・フェニックスの黄金コンビが描くナポレオン
こちらも予告を見た時点で、ナポレオンの闘いの歴史を大スペクタクルで描いてくるだと期待していたものの、その期待とは裏腹に実態はほとんど妻ジョセフィーヌとの恋愛映画となっていた
戦闘シーンは迫力があって良いだけに、それらがダイジェスト的に消費されているのが何とも勿体無い
ナポレオンの闘いをメインに振り切った方が間違いなく大衆ウケはしただろう

こちらもかなりぶっちゃけレビューしているので是非

2023年俺的ベスト映画大賞

ここまで付き合って頂きありがとう
ようやく2023年ベスト映画を発表する
2023年俺的ベスト映画は・・・



ゴジラ-1.0 - ⭐︎4.5

やはり2023ベストはこの映画になってしまった
既に日本の手から世界的キャラクターへと羽ばたいたゴジラだが、生誕から70年という時を経て再び東京の街を潰すために我らの元に回帰した
そう感じさせてくれる今作は日本人による、日本人の為のゴジラ映画であり、娯楽作としてほぼ満点の出来だったように思える
もちろん分かりやすい演出や過剰な説明台詞など山崎貴監督ならではのアクはありながらも押さえるべきポイントはしっかり押さえており、ハリウッドにも全く劣らないVFXで描かれる王道かつ正統なゴジラのビジュアルが何よりも良い
賛否両論はありながらも戦後という時代設定を考えたらこのゴジラ映画を撮れるのは、誰よりも戦後の日本を描いてきた山崎貴しかいなかった

⭐︎数では同じくタイラー・レイク-命の奪還と4.5で並んだが、ゴジラ-1.0は劇場で観たということもあって今回は俺的アカデミー賞大賞にはゴジラ-1.0を選出させて頂いた
こちらも別記事で詳しくレビューしているのでそちらも是非

総括

いかがだっただろうか
今年はコロナ禍による撮影中断や脚本家や俳優たちによるストライキの余波などがあって洋画の大作映画の勢いというのは少し陰りが見えたものの、その分ゴジラやマリオといった日本のIPが躍進した年でもあったように思える
個人的にはようやく2024年公開が決定したクリストファー・ノーランの新作「オッペンハイマー」がノーラン信者である自分にとっては今年一番の期待作だった為、少し消化不良感は否めないが、それは来年への楽しみとしておきたい

ということでここまで読んでくれてありがとう
来年も新作、旧作問わず映画レビューしていく予定なので是非ともスキ、フォロー、コメント等の方をお願い申し上げる

では!

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