音楽の趣味が合う、という最大級に相手を魅力に感じる瞬間

昔からあまり自分の趣味を理解してもらったことがない。

好きなアニメ、俳優、小説、音楽、もろもろ。

これとてもいい!誰かと共感したい!と思って進めたコンテンツはことごとく流されていった。

だから私は自分の好きなものを薦めるのが怖いまま大人になってしまった。

バ先のみんなで、好きな音楽を語り合ったときがあった。みんな盛り上がってる。私ももちろん知ってる曲もあったけど、知ってるだけでアーティストのことは知らなかったり、とか。

気になるあの人と別の子が、とても音楽の趣味が合うようで盛り上がってて、あ、今ここに私は邪魔だなぁと感じてしまう。
だからこっそり片付けを進めた。笑

もちろん自分の好きなものなんて、自分だけが良さを知っていればいいと思う。
ただ、そうじゃなくて。

自分の好きなものを、私も好きになりたい、と言ってくれる人がいたらどれほど嬉しいだろうか、と。

私は、付き合った人の音楽の趣味を知り一緒に楽しみたいタイプだった。真っ先に新曲を聞いたり。
けど、それをしてくれる人とは出会ったことがない。つくづく私は尽くす側の人間なんだと思う。

とても落ち込んでしまった。

気になるあの人が他の子と盛り上がってたのはもちろんだけど。

私はこんな、きっとみんな聞いてくれるだろうなぁと確信できる人の前でさえ、自分の好きな物を言えないんだなぁ。

情けない、心底。最低だ。

「これ聞いて!めっちゃいい歌だから。」
「これも歌詞すごくいいよ。」

なんて会話してみたい。ふーん、そうなんだ。で終わらせられる未来しか見えなくて、怖い。

楽しい空間だったのに、私の頭の中はそれでいっぱいで何も覚えてない。

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