相矢倉で見せたしゃんの豪快な攻め

昨日の配信を見ていたら、なんと、しゃんが矢倉３七桂馬４六銀型を完璧に組んでいた。それも、ほとんど完璧な手順で、私は驚いた。しゃんはほとんど四間飛車を採用する上に、
居飛車を指した対局でも雁木を採用したからだ。

迎えたこの局面。あなたならどこを狙う？

ここでしゃんが臨機応変な構想を見せる。

この５八飛車は相手が４三金と上がっておらず、中央の守りが間に合っていないことに着目した一手である。
相手も４三金　５五歩　５二飛車　５四歩　同金など無理やり受ける手もあるが、しゃんの言いなりに守備駒を上ずらされていて、流れが悪い。

しゃんが有利な展開に

また、５二飛車に変えて６三銀と受けても、五筋の位（攻めの拠点）を確保することができる。　

しゃんが主導権を握り、相手の駒を少しずつ押し込んでいく展開に

本譜でも、しゃんが飛車、角、金の三枚を使って相手陣に確実にプレッシャーを与えている。

この局面では決め手があった。考えてほしい。

正解は４三龍

４三龍は一間龍と呼ばれる形で、玉の目の前に龍を配置することで、相手を確実に追い込める。以下の読み筋の一例も示している。
４三龍とした局面で、４二角なら詰みこそないが、４二金のような手だと
３二金で詰む。

しゃんはこの決め手こそ逃したものの、的確に相手玉を詰ました。　
見事な勝利だった。

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