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【就活コラム】最終面接の評価ポイント

個人面談は面接対策、特に最終面接についての相談が多くなってきました。極端な学生は、2時間後に面接があると言います。それでは面接練習をしてもあまり修正できません。逆に混乱するだけです。

面接の回数は企業によって違います。大手企業と中小企業とでは、当然差があります。応募者数が違うからです。また面接重視の企業なら、多くの社員が面接官として多面的に学生を評価しようとします。新卒採用なら少なくても2回、多ければ6回以上面接があります。

初期段階(1次面接・2次面接)の面接と最終面接(役員面接)では、応募者の評価基準が違います。初期段階の面接の目的は、自社に合わない人を選別することです。社会人としての挨拶など礼儀作法やマナー、正しい敬語を使えるかなど基本的なコミュニケーション力を見定めています。

また初期段階の面接では、応募者の人数が多いため、効率性や学生の比較(相対評価)をするために集団面接を取り入れています。大手企業や人気企業は応募者も多く時間も限られているので、面接の質問も3大質問など基本的なものが多く、また掘り下げることはあまりありません。ですから応募者も話が長くならないようにコンパクトにまとめる必要があります。さらに面接官は聴く態度も見ています。他の学生が話している間も、聴いている姿勢や態度は大事です。

では、最終面接に残る学生はどのような学生でしょうか。過去数回の面接を通過している学生は、人柄もよく仕事に必要な能力や適性もあり、また自社の社風に合っていることを認められた応募者といえるでしょう。人事部採用担当者としては、最終面接の面接官、つまり社長を含めた役員に推薦していることと同じです。どの学生を採用しても大丈夫と言える学生に絞り込んでいます。

最終面接では、改めて応募者の基本的な能力や実力、人柄を確認することはありません。過去ではなく、未来について聞いてきます。経営者は未来志向です。会社の将来を常に考えています。問われるのは、大学生活自己PRではなく、志望動機入社してやりたいことです。

最終面接で一番大事なことは、熱意意欲覚悟です。どうしても入社したい学生だけが、内定を得ることができます。他社と天秤にかける学生や内定辞退する学生を採用するはずがありません。

ある大手企業の最終面接で落ちた女子学生が、今後の就職活動の参考にするために、人事部の採用担当者に電話をして落ちた理由を確かめました。人事部の採用担当者は、正直に答えてくれました。

「君を採用してもよかったけれども、どうしても入社したいという熱意や意欲が面接で感じられなかった。」

選考が複数の企業で同時進行している場合があります。しかし面接を受ける場合は、常に第一志望であると自ら思い込んで面接に臨まないと、面接官に熱意や意欲が伝わりません。内定を得てから辞退するかどうかを判断する時間は十分にあります。

最終面接では、自分は評価されていると自信を持って、自分らしさを面接官に伝えることが大切です。

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