【就活コラム】面接直前のアドバイス
朝の地下鉄の車内で、最近就活生をよく見かけます。企業の採用面接に向かう女子学生です。会社案内を熟読しています。
面接直前のアドバイスとしては、話す内容を覚えることより、精神面で落ち着いてリラックスすることのほうが大事です。就活生は面接で何を聞かれるか不安になりますが、面接で聞かれることは決まっています。
面接の質問は、大きく分けて3つあります。自分の過去・現在・未来です。面接では、自分と応募企業を関連付けて話します。
過去は、大学生活で頑張ったことや自己PRです。
現在は、志望動機です。
未来は、入社してやりたい仕事や将来の夢です。
将来の夢は、プライベートなイベントを話すのではありません。仕事やキャリアの目標です。
面接は、エントリーシートに書いたことを自分の言葉で話すことが基本です。話すことを芝居の台詞のように丸暗記してはいけません。面接という非日常的な場面では、誰もが緊張して頭が真っ白になり、覚えたことが飛んでその後話が続かなくなります。
話す内容を丸暗記するのではなく、箇条書きのように項目で覚えておくと良いでしょう。1番目に話すこと、2番目に話すこと、3番目に話すこと、というように項目で覚えて自分の言葉で話す練習をしておくと、忘れることはありません。
面接で一番大事なことは、緊張しすぎず、落ち着いて普段通り話すことです。スポーツでも優勝候補の学校が雰囲気に飲まれ実力を発揮できず、1回戦で敗退することもあります。
面接官から見ると、就活生の経験や実力の差はそれほどありません。内定を得る学生は、面接で自分らしさを出せる人です。面接官は、緊張しすぎている学生、早口の学生、落ち着きの無い学生、質問に答えない学生を評価することはありません。
企業によって求める人物像や採用基準は違いますが、面接の基本は同じです。面接官は学生を見て、仕事を任せられるか、社員と上手くやれるか、お客様と信頼関係を構築できるか、を評価します。
面接官の質問で、知らないこと、答えられないことは正直に伝えましょう。それだけで落ちることはありません。「入社するまでに勉強しておきます。」と笑顔で答えれば大丈夫です。
面接の前に、「落ちたらどうしよう。」などと、ネガティブに考えてはいけません。ポジティブ思考です。複数の企業から内定を取る学生でも、エントリーした企業の大半は選考を通過していません。エントリーした全ての企業から内定を得ることは不可能です。企業の求める人物像や仕事で必要な能力が違うからです。
面接では、緊張して当たり前です。ただし緊張しすぎないことです。面接直前では、新たな知識や情報のインプットではなく、精神的に落ち着いてリラックスすること、余裕を持って面接に備えることが大事です。普段の自分、自分らしさを出せれば面接は通過します。
さらに内定率を高めるのであれば、模擬面接の受講をお勧めします。面接練習を積むと、自信を持って面接に臨めます。最後は経験の差が合否を決めます。