【就活コラム】内定後の就職活動
就活生の個人面談の相談内容は、求人の探し方、履歴書・エントリーシートの書き方、面接対策など、内定を得るための相談が大半です。しかし就職活動の後半以降は、内定を得た学生の相談も増えてきます。
第一志望の企業から内定が出た場合は、問題ありません。同じ時期に相前後して複数の企業から内定が出た場合は、志望度の高い企業を選び、他社については辞退となります。企業から内定が出た後も就職活動を続ける場合は、返答の猶予を交渉することになります。企業によっては、交渉に応じてくれることもありますが、決断を迫られるケースもあります。
また企業によっては、内定承諾書(誓約書)の提出を求められる場合があります。内定承諾書を提出しないと内定は得られませんので、入社する意思があれば提出しなければなりません。
内定承諾書提出後就職活動を続けることは問題ありませんが、より志望度の高い企業から内定を得た場合は、先に内定を得ている企業に対して、内定辞退を申し出る必要があります。メールや電話でお断りをするのではなく、直接企業に出向き、採用担当者とお会いして話をしなければなりません。
選考プロセスの段階でも、興味がなくなった企業からの電話に出ない学生もいるようです。社会人として常識ある態度で誠意ある行動をしないと、後にトラブルになるケースがあります。
最近では志望度の高い企業から内定を得た学生の相談が増えています。就活は内定を得ることが目的になっている学生も多く、内定を得た後冷静になって考えてみると、「本当にこの会社で良いのか。」と、不安になるようです。以前に個人面談をした学生は、第一志望である旅行業界トップJTBから内定を得ましたが、友だちの指摘を受けて不安になり、相談に訪れました。
まず仕事選び・会社選びの基準(軸)に戻って考えてみる必要があります。他人と比較する混乱します。また入社して、どの部門で、どのような仕事をするのか、をイメージしてみることが大事です。疑問や不安に思うことを、内定者として直接採用担当者に聞くことで解消につながります。
入社後に自分が働く部署の社員を紹介してもらい、具体的な話を聞くこともよいでしょう。さらに内定先に勤務している大学のOBに連絡をとり、仕事のリアルを聞くことも有効です。いずれにしても、その企業にエントリーする前に解決しておかなければならないことです。
就活は、やるべき時期に、やるべきことを行えば、必ず内定が出ます。自分の仕事選び・会社選びの基準(軸)が明確でなければ、たとえ内定が出たとしても、内定企業や仕事上の悩み・不安で、就活を終えることはできません。就活においても基本が大事であることは言うまでもありません。