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【就活コラム】キャビンアテンダントのエピソード

例年キャビンアテンダント志望者は多いです。個人面談で就活生に志望動機を聞いても、納得のいく答えが返ってきません。そのようなエントリーシートの志望動機では、採用担当者に伝わりません。単なるキャビンアテンダントに対する憧れのようです。

さらに、志望動機は、各航空会社すべて同じ内容になっています。なぜ日本航空か、なぜ全日空なのか、は理解できません。企業研究不足です。「キャビンアテンダントになれれば、どこの航空会社でもよいです。」と話す学生もいます。

志望度の高い熱心な学生は、実際に飛行機に乗って、キャビンアテンダントの仕事を観察しています。ある学生の「エピソード1」です。

チェックインでキャビンアテンダントの仕事がよく見える席をお願いすると、その情報は搭乗時には客室乗務員に伝わっています。航空会社の情報共有は、徹底しています。担当のキャビンアテンダントはその学生に、「質問があれば、何でも聞いてくださいね。」と話しかけてくれました。
その学生は感動したそうですが、そのエピソードを私に話すだけで、肝心のエントリーシートには書けていません。もったいない話です。「乗客として受けた感動を、今度はキャビンアテンダントになってお客様に感動を与えたい。」なら、志望動機になります。

他の学生も、個人面談で心温まる「エピソード2」を紹介してくれました。

機内でキャビンアテンダントの就活本を読んでいると、そのことに気づいたキャビンアテンダントが声をかけてくれました。「CAを希望されているのですね。頑張って下さい。」
降機時に挨拶をすると、そのキャビンアテンダントから、カードを渡されました。「一緒に仕事をすることを楽しみにしています。」と書かれていました。
感動的なエピソードですが、その話もそこで終わっています。お世話になったキャビンアテンダントの名前はわからなくても、搭乗した日時や便名がわかるので、早急に礼状を送るようにアドバイスをしました。想いは伝わるはずです。

グランドスタッフ志望の学生も少なからずいます。飛行機に乗るには、かなりお金がかかりますが、近くの空港に行き、空港職員や航空会社社員の仕事を観察することならできるはずです。さらに勇気を出して声をかけてみると、事情が許せば社員や職員が質問に答えてくれる場合があります。

会社説明会の情報だけではエントリーシートや面接は通過しません。内定を得るために必要なことは、高額なエアラインスクールに通うことだけではありません。アナウンサーもキャビンアテンダントも、スクールに通学しないで内定を得る学生も多くいます。

就職活動で勝ち抜くためには、どの仕事でも職場や現場でリアルな情報を収集する必要があります。

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