マニュアルフォーカスはいいぞ! 望遠レンズで撮ったその辺の鳥 2024年前半
最近は、すっかりオートフォーカス(AF)に慣れてしまい、マニュアルフォーカス(MF)のレンズを使うことに、少しためらいがあった。しかし、いざ使ってみると何だかとっても良い感じ!
トキナー SZX400mmF8 Reflex MFの試し撮りはまだまだ続く
手頃な値段で35mm換算600mmという結構な望遠レンズであるトキナー SZX400mmF8 Reflex MFを買おうかどうしようかと迷った時に、マニュアルフォーカス(MF)であることで大丈夫かな、という思いがあった事は確かだ。
つい数年前まで普通に全手動のカメラを使っていたとは言え、今はすっかりオートフォーカスという便利な道具に慣れきってしまっていたので、不安がなかったと言えばウソになる。一番の不安材料は、確実に目が疲れやすくなっていて、ピント合わせに苦労することが予想できたこと。
しかし、ここ一、二か月、トキナー SZX400mmF8 Reflex MFの試し撮りをしているうちに、何だかピント合わせが楽しくなってきていることに気づいた。
手を使って写真を撮る楽しさ
確かに、AFほど早くピントを合わせられないし、ビシッとピントが合っていないことも多い。しかし、思った所にピントが合った時は、ものすごくテンションが上がる。そもそも、フォーカスリングをグリグリするのが楽しい。
それに、思い返してみれば、AFで意図通りのところにピントが合わないことがたびたびあった。それが結構、ストレスになっていたに違いない。そういうときのために、MFモードもあるのだけれど……。
EVFはMF手持ち撮影を助ける
そして、MFでピント合わせをしていると、邪魔者にさえ思えていたミラーレスカメラの中央の出っ張り……EVFの良さに気づいた。
これはトキナー SZX400mmF8 Reflex MF の長さや重さのせいかも知れないが、ピントをグリグリしながらモニタでピント合わせをするのはなかなか難しい。ファインダーを覗いて、顔というか額でカメラを支えられるのが、とても楽なことに気づいた。こうすると、ピッチ方向のブレを抑える効果もある。
ミラーレスカメラを買おうと思った時に、ミラーレスにファインダーいるのかなぁ、出っ張り邪魔なんだけどなぁ、と悩んだものだったが、結果的にはカメラの中央にEVFがあるX-T4を選んで正解だった。
都市鳥は人をあまり恐れないおかげでMFでもじっくり撮れる
幸いにして、その辺にいる鳥、すなわち都市鳥は、あまり人を恐れていないから、慌ててピント合わせをしなくて済む。確かに、小鳥は警戒心が強く、なかなか撮らせてくれないが、そもそもカメラを構える暇さえ与えてくれないから、どっちにしろAFでも捉えられない。
なお、田舎へ行くと、街中で撮らせてくれる鳥もすぐ逃げてしまうような気がする。狩猟区域になっていたりするのと関係あるのかも知れない。
MFがこんなに楽しいならマウントの違うレンズにも挑戦したい
手動でピントを合わせるのがこんなに楽しいのなら、AF非対応のオールドレンズにも挑戦してみようかな。今までマウントの違うレンズは、選択肢に入っていなかったが、海外のメーカーには味のあるレンズがあるというし、昔自分で使っていたレンズをまた使ってみるのも良いかもしれない。
マウントの違いはなかなか面倒くさそうだけれども、ミラーレスは、オールドレンズと相性が良いとも聞く。せっかくなので、今までやったことのないことに挑戦してみようかと思う。