自分のことしか考えられない人は幸せにはなれない
脳の前頭前野には左側がアクセル、右側がブレーキに相当する部位があるそうです。
アクセルが活性化していると前向きになり、幸せを感じ、ブレーキが強くなりすぎると心が沈んだり、ネガティブなものの見方になったりしてしまうことがわかっています。ブレーキが強くなりすぎると鬱になる場合もあります。
1000人以上の人の協力を得て、脳のアクセルの活性が高いのはどのような人なのかを調べた研究グループがいました。
その結果、もっともアクセルの活性が高かったのは、チベット仏教の僧侶マシュー・リカール氏でした。脳のアクセルの活性が高いと幸せを感じるので、リカール氏は「世界で1番幸せな人」とも言われています。
リカール氏のアクセルは普通にしていても、通常の人より10〜100倍高いのですが、さらに高まる時がありました。
それは、彼が慈しみ(利他)の心で世界平和や人の幸せを祈る瞑想をしていたときでした。この時は通常の人の50〜500倍も活性化していたそうです。
もっとお金が手に入ったら、
素敵な人に出会えたら、
良い会社に入れたら、、
人は自分の欲求を追求し、そしてその欲求が叶うことが幸せだと思っていますが、この研究では
「人の脳は自分のことよりも他者の幸せを願っている時の方が幸せを感じる」という結果が出ています。
つまり、
お金持ちになりたい、そうしたら自分は幸せになれる。
キレイになりたい、そうしたら自分は幸せになれる。
○○になったら幸せになれる。
と思っている人は、残念ながら永遠に幸せにはなれません。
人間の脳は、自分ではなく、他者の幸せを願う時、他者が幸せになったときに1番幸せを感じるように出来ているのです。
自分の子どもが嬉しそうにしていたとき、自分のこと以上に嬉しくなるのは、そういうことなんですね。
同僚が昇進した時、友達の事業が成功した時
「悔しい!自分もそうなりたい!」と思っている間は幸せにはなれないと言うこと。
「おめでとう!すごいね!」と喜ぶことができたら、あなたは幸せだと言うことですね。
以前、読んだ本に
「幸せ」とは「なるもの」ではなく、「美味しい」と一緒で、瞬間に感じるもの、なんだそうです。
「幸せになる」とは一瞬の出来事で、永遠にその状態が続くことはないのです。
その一瞬一瞬を味わって、他者の幸せを願い、全てのことに感謝して、毎日を過ごして行くことが、自分の幸せに繋がるんですね。
子供に幸せになってほしいと願う親御さんはたくさんいらっしゃると思います。
良い学校に入れれば幸せになれる
良い会社に入れれば幸せになれる
良いお給料がもらえたら幸せになれる
私もそうなのかなと思っていました。
でも今は、人の幸せを一緒に喜べる人になって欲しいなと思います。
そのためには、まず自己肯定感を育てることが大切だと思っています。
まだまだ勉強不足の母親ですが、子供と一緒に成長していきたいと思う、今日この頃なのでした。