あまりにもイギリスな天気と生活開始の３日間
まず大学について最初のイベントはスーパーと寮の往復祭り
日本からスーツケース1つで来たから生活用品が足りる訳もなくて、とりあえず2,3日の生活の為に寮に近いスーパーを3往復した
スーパーの往復なんてたいした事ないことだけれど長い移動時間の後では修行笑
スーパーで2£で見つけたマグカップにはcuddle weatherってロゴが入ってて穏やか、、、イギリスの曇り空の皮肉かなと思いながらカゴに入れた笑
道中の学内で見つけるのは遊び心あふれる仕掛け
Little free library と題した学生が持ち寄った本棚が置いてあったり
切られた木にはアートが施されていたりする
ぐっすり眠れた次の日は時差ぼけで頭がぼーっとしていて
言葉にするのが難しいけどよくわからない不安感に襲われた
1週間経った今から思うと遠くに来たことへの自覚と新しいものしかない環境と音に順応する過程だったのかな
ぐるぐる考えを巡らせたけど自分でなんとかしようとすることをやめて、意を決してフランス人のフラットメイトに話してみた
私の話をゆっくり聞いてくれて寮の外に連れ出してくれた
お米が食べたいってわがままにも付き合ってくれて一緒にアジアンスーパーにも来てくれて帰りはお米を運んでくれた
あ、そう、私のフラットメイト達のことを書いておく
フラットメイトは私の他に4人、彼らとキッチンや共同スペースを共有して1年間過ごすことになる
まずはこの紳士なフランス人の男の子
年下の歯科医志望の赤毛のイギリス人の女の子
クールなイギリス人のお姉さん
そして一度も顔を見たことがないエジプト人の男の子（他のフラットもほぼ遭遇しない）
夕飯はフランスのサンドイッチ、クロックムッシュ（カリッとした紳士という意味）を作ってくれた
100年以上前にオペラ座の近くで生まれた伝統的なホットサンドイッチらしい
彼の弟はフランスでパン屋をしていて、そのせいか詳しい話を教えてくれた
この夜は温かいクロックムッシュで気持ちが少し落ち着いた
次の日は引きずった時差ぼけに加えて雨が降っていて頭が鉛並に重たかったけど、たまたま学内で声をかけてくれた日本人と会うことに決めた
好きな専攻領域の話、小さい頃の話、将来のこと、恋愛の考え方
母語で話すのってこんなに大事！
本当に気分が良くなって楽しくて安心して言語ってすごいと思った
お茶した場所はcafe nero
cafe neroはイギリス発祥のチェーンのカフェで町中どこにでもある
ここのはイタリアンスタイルのコーヒーらしいけど違いはよくわからなかった笑
ここで私はイギリスの伝統菓子キャロットケーキを選んだ
実はキャロットケーキは私が楽しみにしていたイギリスで食べたかったものの1つ
母親が小さい頃から作ってくれていたから本場の味が知りたかった気持ちもあった
中世ヨーロッパで甘味料としてスイーツに使われていたニンジン
ここイギリスでは18から19世紀にキャロット・プディングの名前で登場
広まったきっかけは第二次大戦下の食糧不足の時期に政府のMinistry of Foodの機関が紹介したことらしい
本当にシュガーコーティングがあってニンジンの色は何処にもなくて、調べてた通りのケーキに会えて嬉しかった
味の感動というより体験としての達成感に包まれたカフェネロでの話
夕方にフリーフードっていう素敵な文化でコーヒーとビスケットを食べた
この文化日本にもあるといいな
旅をしてても思うけど文化交流の時に必要なのは、囲む美味しい食べ物なんだと思う
パンジャーブ語って話せない言語に出会った時、言語でのコミュニケーションが不十分でも美味しいご飯で自然に打ち解けられた経験がある
ここでは韓国人の正規学生とインド人の留学生達と話をした
インド人の英語がとにかく聞き取れない、本当にパンジャーブ語よりわからなかったかもしれない笑
次の日は髪の毛に驚きの変化が起きた
癖っ毛の髪が真っ直ぐになった
20年癖っ毛と生きてきて初めてのこと
要因は多分間違いなくイギリスの硬水
特段どっちの毛質がいいとか無いのだけれどまだ鏡に映る自分の髪が、自分のものだと思えない
1年間きっとさらさら真っ直ぐなんだと思う
国内全体が軟水の日本に比べてイギリスでは水の硬さが地区によって別れている
中部からロンドン、南部地区は硬水
中部より北部、マンチェスター、湖水地方、ウエールズ、コンウオール地区そしてスコットランド、エジンバラの方は軟水
ここはそこそこ柔らかいはずなんだけどマグネシウムの含有量の多さからか、お腹は壊す笑
この日夕飯後キッチンにアルフォート置いておいたら見るたびに減ってて嬉しかった
怒涛の３日間
慣れない場所での困惑は成長過程の証
のこのこじっくり味わえれば万々歳
