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感情麻痺になった理由

数年前からなんとも言えない
不思議というか、
変な感覚に陥っていた。

自分の感情が良くわからない、
何事にも感情が動かない、
無味乾燥な機械のような
人間になってしまったという感じ。


学生の頃から聴いていた音楽も
大好きだったミュージカルも
心許せる友人とのおしゃべりも
それまでのように楽しめなくなった。


私ってどうしちゃったんだろう??
わけが分からなくてかなり焦った。


原因を探してみた。
本やネットで調べたり、
経験豊富な友人に聞いてみたり、
カウンセリングを受けてみたり、

でも答えはわからなかった。


新たな体験をすれば、刺激があって
何らかの感情が湧いてくるかもしれないと
今までやってみたかったことを体験してみた。


運動や楽器演奏など
7、8個ぐらい
とりあえずやってみた。


最初は新鮮な感覚もあったが
すぐに興味は失せてきた。


何をやっても昔のような
喜びや感動は感じられないものなのか...

そのうちにあきらめというか
この感覚を当たり前として
生きていくようになっていた。

それが
やっとその原因が分かった。

ここ最近、
周りの人から訳わからないままに
無碍にされたりして
「怒り」「憤り」
というものがひんぱんに出てきていた。

怒りであれ
感情を感じるようになってきたのは
何らかの回復の兆しだろう。

この「怒り」のもっと先を探ってみた。
するとただただ「悲しみ」が出てきたのだ。

辛かったこと
怖かったこと
不安だったこと
褒めてもらいたかったこと
ただ受け入れて欲しかったこと

いろんな子供の頃からの思い
親にも誰にも受け止めてもらえなかった

「悲しみ」の塊

があった。


何十年にも渡って
ほったらかしにし続けていた
その塊を心の奥底に隠したことに
やっとやっと気づいたのだ。


今の私にできることは

やっと出てきてくれた「悲しみ」さんに
そっと寄り添ってみること。

そして
これまでの自分を優しくねぎらうこと。


時間はかかるかもしれない

でも
やっとその声に気づいたんだから
静かに寄り添ってみようと思う。

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