人工膝関節置換術でこわばりやすい部位って?
おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。
今回は人工膝関節置換術(TKA)で強張りやすい部位について紹介していきます。
この記事を読んでいる方の中にはこれから手術予定の方もいるかもしれません。
今回の記事が参考になれば幸いです。よろしくお願いします!
こわばりやすい部位→膝蓋骨上嚢
今回紹介するのは膝蓋骨上嚢(しつがいこつじょうのう)という部位です。
場所はどこにあるかというと、膝蓋骨の上方にあり、主に膝蓋骨の動きをサポートする潤滑油のような役割を担っています。
こちらの膝蓋骨上嚢はキャタピラのような構造をしていて、曲がる時は細長く伸び、逆に膝が伸びるときは縮んで折りたたまり、膝が滑らかに動くようサポートしています。
しかし、TKAでは膝の前面の皮膚や靭帯、筋肉などを侵襲し、炎症症状が起こります。
その結果、膝蓋骨上嚢にも炎症症状が生じ本来の柔軟性が低下し、膝の曲げ伸ばしの際に痛みを感じるといった方が多く見られます。
ではどのようにして膝蓋骨上嚢がこわばらないように予防していくのでしょうか?
予防法→パテラセッティングで動きを促す
予防方法として、パテラセッティングという運動が挙げられます。
こちらの体操は膝裏をベッドに押し付けるようにして、膝を伸ばす運動を行います。
この運動では大腿四頭筋という太ももの筋肉のトレーニングになります。
膝蓋骨上嚢との関係性ですが、大腿四頭筋のうち内側広筋という筋肉が膝蓋骨上嚢と連結しているとされています。
つまりパテラセッティングを行うことで内側広筋、さらに膝蓋骨上嚢まで動きが促されるので術後のこわばり予防になります。
実際には炎症の程度など確認しながらリハビリで取り入れていくと思います!
以上TKA後のこわばりやすい部位として膝蓋骨上嚢を紹介しました。
今回の記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!
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