【NPB】WARで振り返る2014年ドラフト会議(まとめ)
2014年ドラフト概観
通算WAR10傑
1位は、球界を代表する右の長距離砲岡本和真。2、3位は、外崎、中村と、大学生野手が並ぶ。最注目選手だった有原航平は、MLB移籍がなければ、もっと上位に食い込めていただろう。
10傑を、1~3位までの上位指名選手が占め、ドラフト時の期待通りの結果に終わったドラフトといえる。とはいえ、2014年ドラフトくらい時代が下ってくると、通算WARについては暫定的な、ものでしかないので、あくまで現時点の評価であることには注意したい。
球団別獲得WARランキング
2008年以来6年ぶりにWARがマイナスを記録する球団が出現。2008年が、中日と横浜の2球団だったが、本年は楽天、ヤクルト、中日の3球団がマイナスを記録し最多を更新した。
西武は2年連続で1位となったが、同球団が2年連続で1位になるのは、これが初めて。西武は3年後の2017年から黄金期に入る。
一方、中日は3年連続でワースト3に入ってしまっており、その後長い低迷期を迎えることとなる。
出身母体割合
社会人が昨年の30%越えから20%代に大幅に減少。その分高校生が昨年の33.7%から42.3%へ増加。即戦力よりも素材型選手が求められたドラフトだったようだ。
出身母体別獲得WAR
大卒選手が55.1%と過半数を占め、5年連続トップ。社会人は5.5%と昨年の26.6%から大幅に減少した。
まとめ
ドラフト時点から「不作」との評価だった2014年ドラフトだったが、獲得WARという観点でも。近年稀にみる不作ドラフトだったと言える。
そもそも目玉となる選手が不在で、4球団競合の有原も右肘の違和感を抱えており、2球団競合の安樂にいたっては、半ば壊れかけていた。このようなリスクの高い選手に指名が集中したことは、他の選択肢がなかったことの現れといえる。
また、社会人選手の通算WARは、西野真弘の4.9が最高であり、不振ぶりが際立った。社会人投手を1位指名したヤクルト、中日はともに歴史的な失敗ドラフトとなってしまった。
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