【NPB】WARで振り返る2017年ドラフト会議(まとめ)
2017年ドラフト概観
通算WAR10傑
令和の三冠王村上宗隆が、2位の塩見泰隆と大きく引き離してトップ。ヤクルトは1位と2位を引き当てる大当たりのドラフトに(2008年以降のドラフトで同一球団が通算WAR1位2位を独占するのは初めて)。
ドラフトの目玉だった高校ビッグ3(清宮・安田・中村)はいずれもランクインせず。塩見を筆頭に大城など社会人選手が数多くランクインしている。
球団別獲得WARランキング
村上、塩見等を獲得したヤクルトがダントツの1位。昨年まで2年連続1位のオリックスは1位から陥落するも2位を堅持。
出身母体割合
高卒選手は昨年より微増。大卒選手は7ポイント減少し、その分、社会人選手が7ポイント増加している。
出身母体別獲得WAR
高卒選手が4ポイント、大卒選手が12ポイント減少し、社会人が10ポイント以上増加。ドラフトから6年足らずでは、即戦力選手の割合が多いのは当然と言えば当然だが、社会人選手が出身母体別獲得WARで1位になるのは、2009年以来。
まとめ
ドラフトの目玉だった清宮幸太郎に7球団が競合(福留孝介と並んで過去最多)。日本ハムが交渉権を獲得したが、成績は上向きつつあるとはいえ、期待に応える結果は残せていない。
競合を避け、田嶋、東の即戦力左腕を指名したオリックス、DeNAは、結果的には大正解。最多の3回外れくじを引いたソフトバンクは、1位指名した吉住が1軍登板なしに終わるも、育成2位の周東がトップ10入り。上位指名の失敗を育成の大量青田買いでカバーした形となった。
また、大卒社会人からは、塩見、大城といった、チームの中心を担う選手が輩出。出身母体別の通算獲得WARでは、社会人選手が4割を占めるなど、社会人豊作の年となった。
お読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?