【NPB】WARで振り返る2015年ドラフト会議(まとめ)
2015年ドラフト概観
通算WAR10傑
平沢、オコエ、髙橋といった高校生の注目株が大コケしたこともあり高卒選手は10位以内にゼロ、最高は小笠原慎之介の11位(WAR5.9)。高卒野手に至っては、茶谷健太の28位(1.4)が最高という寂しい結果に。
一方、昨年は、10傑入りゼロだった下位指名勢が、西川龍馬をはじめとして3名ランクインするなど健闘した。
球団別獲得WARランキング
マイナスを記録する球団もおらず、少数の球団に偏ることなく、適度に分散している印象。昨年の不作ぶりに比べれば十分、豊作といえるドラフト。
1位のオリックスは、吉田正尚の獲得で大幅に稼ぎ、2位の中日は小粒ながら戦力となる選手を多数獲得したことで数字を伸ばしている。
出身母体割合
高卒選手が昨年の42.3%から10%近く減少し34.5%に。それを埋めるように独立出身者が、昨年の5.8%から11.2%へ増加している。
出身母体別獲得WAR
高卒選手は、7%で2008年以降では過去最低の数字。一方、大卒選手は62.6%で、2008年以降では過去最高の数字を記録した。
高卒選手のWARは今後の活躍次第では、増加が見込まれるとはいえ、この年は高卒選手の不作年だったと言えるだろう。
まとめ
平沢大河、オコエ瑠偉といった甲子園のスター達に注目が集まった今ドラフトだったが、その多くは現状、期待外れの結果に終わっている。
一方、吉田正尚をはじめとする大卒選手の活躍が際立つ年でもあり、今永昇太、青柳晃洋といった日本代表レベルの投手も輩出している。
また、10位指名から本塁打王を獲得した杉本裕太郎や、5位指名からリーグを代表する打者となった西川龍馬など、下位指名の社会人野手の躍進が目立ったドラフトでもあった。
球団別獲得WARでワースト1、2位となったロッテとソフトバンクは、大卒選手を一人もとらず、ソフトバンクに至っては本指名選手は全て高卒選手で固めていた。ロッテはそもそも高卒選手をあまりとらない球団なだけに、たまたま不作年に偏重してしまったことは運が悪かったとしか言え無い。
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