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サプライズが嬉しい派、苦手派

この日のラジオのテーマが、「今までされた嬉しかったサプライズ」でした。

この手のテーマはポジティブな内容が多いからなのか、よくラジオのお題に選ばれています。

サプライズは「する派」「される派(と言うのか?)」、また、「するのが苦手派」「されるのが苦手派」など様々でしょうね。

みなさんはどうですか?

私はサプライズはするのもされるのも好きです。ただ、大勢の前でのサプライズは苦手です。レストランでの誕生日ケーキはギリギリ。でもできれば辞退したい。フラッシュモブなんて、もしされたら逃げ出したくなってしまう。


◼️フレディがしたサプライズ

このテーマの日に、フレディファンの私はまたしてもフレディにまつわるサプライズについて考えていました。

フレディは周りの人にプレゼントをするのが好きな人で、サプライズをするのももちろん好きでした。

「フレディという人は、100かゼロかの人で、やるとなれば常に全力の完璧主義。よって、彼の周りにいる人たちを飽きさせることはなかった」という記述があります。

サプライズのエピソードとしては、友人がデートで部屋を空けている間に、友人のベッドを薔薇の花びらで覆った。(ハートだったとしたら、フレディ乙女すぎる)

とか、

聖パトリックの日」には、アイルランド人の恋人のために、ジャガイモを使ったあらゆる料理を用意させた。

とか、

友人たちの誕生日にはその人にちなんだ特大のケーキを用意して驚かせたり、と。サプライズには手を抜かないフレディなのでした。

フレディがサプライズをするのは、プレゼントを受け取る相手の喜ぶ顔を見ることが嬉しかったからで、それこそが彼の喜びだったということです。

フレディはお金で友情を買っていた、なんて意地悪な書き口の書籍を目にすることがありますが、そうではないと思います。プレゼントを贈られた相手がどう受け止めたかは置いておいて、フレディは心から相手を喜ばせたくてプレゼントやサプライズを考えていたんだと思います。

残念ながら、そんなフレディの気前の良さを利用していた人もいたことは確かなのでしょうが…。


◼️サプライズをされるのが嫌いなフレディ

しかしフレディは、逆にサプライズをされるのは嫌いだったという情報があります。特に不意を突かれるのが大嫌いだったそうなんです。

恋人がフレディを喜ばせようと、コンサートで国外に滞在中のフレディの元へサプライズで飛行機でかけつけると、「ああ、来たのか」の一言。しかもどちらかと言えば怒っているようだったという。そして、後から側近に「どうして(恋人が)来ることを教えなかったのか」と説教をしたという。

フレディにはこんなサプライズは迷惑だったのか。恋人、ガッカリ。

また、来日中に、サプライズで「劇団四季」に招かれた時にも困惑したそうです。

ただ、このサプライズにはフレディに少し同情してしまいます。というのも、フレディはただの演劇鑑賞だと思って軽い気持ちで参加したら、実は来賓として招かれていたのです。

この日渋滞に巻き込まれ、来賓であるフレディの到着の遅れのせいで開演時間が遅れた上に、会場に着くと「フレディ・マーキュリー氏到着!」のアナウンスが流れ、会場中が拍手。こんなイベントのようなシチュエーションに戸惑ったということです。

このサプライズは、少し配慮に欠けていたような気がしますよね。

当然、この夜フレディは招いた人物に説教をしたそうです(笑)。主催者、ガッカリ。

サプライズをするのは好きなのに、されるのは苦手。

ちょっと我儘なこの気持ち。私にはとてもよくわかります。ただ、私の恥ずかしいという気持ちとは違って、フレディの場合は、全て自分でコントロールしていたい、という思いなのでしょうか。例え自分にとって喜ばしいことでも、予期せぬ出来事が起こるのが苦手、というように。

◼️フレディが喜んだサプライズ

そんなフレディでも、心から喜んだサプライズプレゼントがあったそうです。

愛猫家のフレディらしく、サプライズで猫をプレゼントされた時には、目を輝かせ、それはそれは喜んだということです。

猫には弱いフレディ。(かわいい)

また、元恋人メアリーから、フレディの生まれた当日の新聞をサプライズでプレゼントされた時にも非常に感激したようです。

1946年9月5日の新聞です。(メアリーは1846年9月5日のものも用意したらしい)

「小さな贈り物、心遣い、気持ち。人はそういう小さなものを宝物にする。(メアリーは)わざわざ手間暇かけて用意してくれたんだ。」と、フレディは語っていました。

なんでも手に入れられるフレディにとって、お金では買えないこのサプライズは心から嬉しかったのでしょうね。さすがメアリー、フレディの歓喜の壺をよく心得ていますよね。

更には、フレディの誕生日パーティで、親友のロッド・スチュアートとエルトン・ジョンが「happy birthday」を歌ってくれた時にもとても喜んだそうです。「二人がギャラなしで歌うなんて!」と。(確かに)

自分で何でも手に入れられるフレディへサプライズを考えるのって、そもそも難しいことだったのでしょうが、案外ささやかなサプライズこそ、フレディは喜んだのかも知れないですね。


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