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さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる

「幸せ」ってなんだろう?

お金や地位、名誉を追い求めても、どこか満たされない気持ちを感じているあなたへ。

本書は、そんな悩みを抱えるすべての人に贈る、心の羅針盤。

「今、この瞬間」に意識を向け、自分自身と向き合うことで、真の幸せを見つけるためのヒントが満載です。



要約

「さとり」とは、「大いなる存在とひとつであること」そして「この状態を保つこと」です。

「大いなる存在」とは、死を運命づけられた無数の生命形態を超える、唯一の「不滅の生命」です。
しかも、「大いなる存在」はあらゆる生命の奥深くに、目には見えず、絶対に滅びることのない本質として、宿っているのです。
つまり、「大いなる存在」は、人間の最も深いところに「ほんとうの自分」として存在しており、私たちはそれに「つながる」ことができるのです。
ただし、このことについて「頭」(脳)を使って「考えよう」とは、しないでください。
「頭」で理解できることには、限界があります。
あなたの「思考」がピタリと止まっているときにこそ、わたしの言葉の意味がわかるはずです。
あなたが「いまに在る」時、言い換えれば、あなたが完全に、強烈に「いま」という時に集中していれば、「大いなる存在」を感じることができるでしょう。
「大いなる存在」こそが「人間の本質」です。

「大いなる存在」を経験するのを難しくしている原因は、「自分の思考」を「ほんとうの自分」だと思い込んでいるからです。
すると、思考はコントロールがきかなくなり、勝手気ままに活動してしまいます。
ひっきりなしの思考の騒音が、「大いなる存在」とひとつになって、「心の平安」の境地に到達するのを、妨げているのです。
思考力は、使い方次第で、人間の最高の道具になります。
しかし、一歩「使い方を間違える」と、役に立たないばかりか、有害にさえなってしまうのです。
より正確な表現をすると、「使い方を間違える」ではなく、「使っていない」になるでしょう。
なぜなら、思考の側が、わたしたちを使っているからです。
さとりをひらくと、もう自分の思考に、振り回されなくなるのです。
自由への第一歩は、自分の思考は、「ほんとうの自分」ではない、と気づくことから始まります。
そう気づくと、「思考を客観的にながめる」ことができるようになります。

苦しみの度合いは、自分がどれくらい「いま、この瞬間」に、抵抗しているかに比例しています。
これは同時に、どれだけ自分が思考とひとつになっているか、という度合いをも示しています。
でも、それは見方を変えると、「いま、この瞬間」を「あるがままに受け入れる」ほど、痛みや苦しみはなくなるということになります。

なぜ思考は「いま、この瞬間」に抵抗するのでしょうか?
その理由は、思考は過去、未来という時間の概念なしには、機能できないからです。
そのため、思考は時間のない「いま、この瞬間」を脅威に感じているのです。
この苦痛を感じたくないなら、とるべきステップは、ただひとつです。
それは、「時間の概念を捨てること」です。
では、実際にどうすれば、時間の概念を捨てられるのでしょうか?
「いま、この瞬間」以外は、存在しないという事実を、心の奥からさとることです。
「いま、この瞬間」にフォーカスし、人生の真ん中に据えるのです。
「あるがまま」に身をゆだねましょう。
人生を「Yes!」と言って、無条件に受け入れましょう。
そうすれば、向かい風だった人生が、当然追い風に変わっていくのを体験するでしょう。


「さとり」とは、「大いなる存在とひとつであること」そして「この状態を保つこと」です。
「大いなる存在」とひとつになるためには、「いま、この瞬間」に集中する必要がある。
「いま、この瞬間」に集中できないのは、「自分の思考」が、「ほんとうの自分」だと勘違いしているからである。
「思考」はあくまで道具にすぎない。
それに気づくことができると、「思考を客観的にながめる」ことができ、「いま、この瞬間」を「あるがままに受け入れる」ことができ、「大いなる存在」とひとつになることができる。



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3分で読める本要約
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