身銭を切れ――「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質
「生きること」とは、すなわち「リスクを負う」こと。
不確実な世界で、私たちはどのように生きればいいのか？
『ブラック・スワン』の著者、ナシーム・ニコラス・タレブが、人生の不確実性と向き合い、より豊かな人生を送るための指針を示します。
「魂を捧げる」という言葉が意味するもの、そして「リスク」とどう向き合うべきか。
現代社会を生きる私たちにとって、必読の一冊です。
要約
進化は、絶滅リスクが存在しない限り起こりえないのだ。
さらにいえば、「身銭を切らない限り」、進化は起こりえない。
ここで定義する「身銭を切る」という言葉の意味を、単なる金銭的なインセンティブの問題と誤解しないで欲しい。
金融世界でよくいう利益の分配の話ではなくて、むしろ「対称性」の問題だ。
いわば損害の一部を背負い、何かが上手くいかなかった場合に相応のペナルティを支払うという話だ。
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