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The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ) なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか

「なぜ、高学歴なのに仕事ができない人がいるのか?」その答えは、あなたの常識を覆すかもしれません。
学校で教わる「知識」は、ほんの一部。
真の「賢さ」を手に入れるためには、もっと別の力が求められます。
本書は、最新の研究に基づき、誰もが持つ「賢さ」を最大限に引き出す方法を解き明かします。



要約

なぜ優秀な人々が愚かな行動を取るのか、なぜときにはふつうの人よりも過ちを犯しがちなのか、が本書のテーマである。
大方の人と同じように、私もかつては「優れた知性」は「優れた思考力」と同義であると考えていた。
20世紀初頭以来、心理学者は比較的狭い範囲の抽象的思考力(事実の記憶、類推、語彙力)を測ることで、生まれつきの一般的思考能力を測ることができ、それがあやゆる学習、創造力、問題解決、意思決定の能力の土台になると考えていた。
こうした見解によれば、知能の高い人ほど判断力も優れているということになる。
しかし、最新の研究でこうした前提は重大な欠陥があることが明らかになった。
一般的知能や学校教育は、私たちをさまざまな認知的過ちから守ってくれないだけではない。
賢い人はある種の愚かな思考に人並み以上に陥りやすいのだ。
たとえば知能も教育水準も高い人は、自らの過ちを学ばず、他人のアドバイスを受け入れない傾向がある。
しかも失敗を犯したときには、自らの判断を正当化するための小難しい主張を考えるのが得手であるため、ますます自らの見解に固執するようになる。
こうした過ちは、個人レベルでは健康、幸福、職業上の成功を阻害する。
企業では倒産や経営が傾く原因となっている。
こうした現象は無関係のようだが、実はすべてに共通するプロセスがある、と私は思う。
私が「インテリジェンス・トラップ(知性のワナ)」と呼ぶパターンである。
インテリジェンス・トラップを回避するのに重要な特性として、「知的謙虚さ」、「積極的なオープンマインド思考」、「好奇心」、「優れた感情認識」、「しなやかマインド」などが挙げられる。
これらが組み合わされば、知性を正常な軌道にとどめ、思考の崖から転落するのを防げる。


インテリジェンス・トラップ(さまざまなバイアス)を回避するのに重要な特性として、「知的謙虚さ」、「積極的なオープンマインド思考」、「好奇心」、「優れた感情認識」、「しなやかマインド」などが挙げられる。
これらが組み合わされば、知性を正常な軌道にとどめ、思考の崖から転落するのを防げる。


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3分で読める本要約
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