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【詩】もの申す石

あなたがその愛を向ける対象に
宛名をつけたり
役割を与えたり
理由を与えたり
そんな風に限らせないで

愛は、誰に向けても
どこへ行っても
どれだけの数を向けてもいい

愛は、あなたが思うより
もっと自由な許しを含んでいる

うまく言葉にできなくても
まともな理由がみつからなくても
あなた以外
誰のことも納得させられなかったとしても
「その愛」は許されている

例えばわたしが
奔放な出会いの旅をするのが好きなのは
それがわたしの愛の表現

友人がくれた
空色の天然石を手のひらにのせて
じっと目をつぶる

すると
そいつが私にもの言いたげに
訴えてきた

その不思議な痺れに
私なりの意味を与えるなら
こんな具合だ


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