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ようやくスタート地点に立てました。
ハンドメイドショップ minne にて、やっとのことデビューしました!!
ここにくるまでかなりの時間を費やしましたが、少しだけお話しさせてください。
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適応障害と診断されたのが昨年の1月。
普通に働けなくなっていた私は、3月から休職、復帰は果たせず9月に退職。
言葉にすればこんなに短い文章で説明がつくのだが、その時の私は退職して無職になるのか、また戦場のような同じ職場に復帰するのか…随分と悩んだものだ。
しかし、何も変わらない職場に1ミリの期待もできなくなっていた私は、これ以上もう心と体を壊したくない気持ちだけは唯一はっきりと認識していたことだった。
しかし、仕事を辞めてもその辞めてしまったという現実にまた心を痛め、私の症状は一進一退を続けていた。
もう大丈夫かと思えばまた呼吸苦が起こり、そうかと思えばまた元気になりいけるんじゃないかと思う。
何がなんだか、私の心はいったいどうなってるのかが全くわからない状態。
それは今もあまり変わらない。
もう大丈夫。
しかし、また外で働くことなど出来るのだろうか…。
また一から新しい仕事を覚えながら、新しく知り合った人たちと関わりを持ち、コミュニケーションをとるなんてことが今の私に出来るのだろうか…。
そんな不安がまた私を苦しめる。
そしていつの日か、ひとりで仕事が出来たらそんな幸せなことはないと思うようになった。
しかし、自分になにが出来るのか。
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小さい頃から〝物をつくる〟ということは好きだったようだ。
芸術系の授業が好きで、勉強や体育よりも圧倒的に図工や美術、音楽が得意だった。
保育所では小さい子の面倒ばかり見ており、習ってもない下手なオルガンを見様見真似で弾くと、周りに小さい子たちが集まってきていたらしい。
小学校に上がると、夢は保母さんに決定。
それから姉の影響で漫画が好きになり、中学に上がると学校でも家でも少女アニメばっかり描いていた。
夢は保母さんから漫画家に変更に。
思春期に入りオシャレを楽しむようになり、お洋服大好き人間になった。
漫画家にはなれないと悟り、新たな夢はデザイナー。
夢というより憧れに近いものだった。
こんな服が着てみたい、作ってみたいと、よくデザイン画をノートに描いていた。
本音は服飾の専門学校に通いたかったけれど、父が亡くなり私は早く独り立ちしなくてはならず、そんな夢は叶うはずもなく、憧れはいつの日か幻と化していった。
母のお望みどおり、高卒で一般企業に就職。
経理の仕事を3年で辞め、憧れていたアパレル会社に転職した。
その時の仕事が一番楽しかった。
好きなお洋服を着て、好きなお洋服に囲まれて、仕事内容は大変だったけど本当に幸せだった。
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それから間もなく結婚し、子供ができ退職をした。
それからは事務系のお仕事ばかりした。
仕事内容よりも、子育てしながらのお仕事は諸々の条件が何より最優先された。
子供たちが成人し、長女の結婚が決まり、母親として娘になにかこの世にひとつしかないものをプレゼントしたいと思い、ウエディングドールを作ることにした。
〝物をつくる〟ということに初めて本気で関わった私は、その作業が楽しくて仕方なく、合間時間を使って毎日のめり込んだ。
長男の時はウエディングリースとウェルカムボードを製作。
それが2018年のこと。
その年の終わり頃、乳ガンが見つかった。
そして今度は心を病み、昨年から無職になり、何を始めたらいいのか分からず、ただ時間ばかりが過ぎ、私はどんどん焦っていた。
その焦りがまた体調を悪くし、自分の心の状態をキープすることをまず優先しないといけないことにようやく気付く。
そうして、誰かのためにまた何かを作ってみたいと思いたったのは今年の春ごろ。
孫にも恵まれ、その愛おしさは言葉に出来ないくらいのもの。
この子達にお洋服を作ってあげたい。
そう思った私は布を買い、ミシンを買い、本格的に夏物の子供服を作り始めた。
人様に買っていただけるような物を作ろうと、たくさん練習をした。
しかし、息子のお嫁ちゃんのつわりが始まり、それどころではなくなったのだった。
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お洋服づくりはしばらく中断し、寝たきりになってしまったお嫁ちゃんの代わりに、ひとり目の子の子守や家事を買って出た。
そんな中、コロナでどこにも行けないご時世ということもあり、お祭り気分を孫たちに味合わせたいと〝おうち夏祭り〟をしようという話になった。
私はアンパンマンのお面を作り始めた。
それがまた楽しくて仕方なかった。
その時、改めて自分は〝物をつくる〟ということが好きなんだと思い知った。
お面に留まらず、色画用紙で提灯やスイカやかき氷など、色々なものを作った。
そしてそんなことを経て、子供たちが喜ぶようなガーランドを作ってみたいと思うようになったのだ。
***
画用紙を二重に張り合わせ、比較的頑丈なものにし、手間はかなりかかったが見栄えも良い可愛いものが出来上がった。
そしてようやく、春からの目標だった minne に出品することが出来た。
布から紙に路線変更はしたけれど、製作意欲が今の私を奮い立たせてくれている。
〝物をつくる〟ということ。
それは私の心を一番良い状態にキープしてくれる行動。
売れるかどうかは正直分からない。
しかし、まだ見ぬ誰かの笑顔のために心を込めて作っている時間は私にとって特別な時間。
人様に買っていただく。
それは0からのスタート。
挑戦である。
これで食べていけるなんて200%思ってもない。
正直ドキドキだし、それでいいのかと焦る気持ちもかなりある。
でも今の私の心は、この一番心地よい場所でしばらく続けてみたいと私に訴えている。
なにもかも初めての挑戦!
でも、ようやくスタート地点に立てたことに少し安堵している私。
何もしないよりはマシ!
そう思って今日もチョキチョキしています♪
最後までお読みいただき有難うございました♪
ではまた。 Tomoka (❛ ∇ ❛✿)