オニグルミの植物観察@裏磐梯②
3ヶ月前に訪れた時、シナサワグルミの花のあとにできる果穂がとてもきれいだった。
そして、3ヶ月後。10月21日。
青かった実が茶色く熟していた。
茶色い翼をつけた種子がたくさんぶら下がっていた!これは食用にはならないクルミだそう。
足元にもたくさん落ちていて、風で運ばれていく様子がうかがえた。
さて、オニグルミさんに戻って、実の観察。
硬い殻を金槌でたたく。
やっと割れた!
中身をその場で食べてみたら、ほんのり甘くて滋味深い味わい。
この殻は、内果皮が固くなったもので、種子を守るために硬くなっていくとのこと。それにしてもすごい硬さ。オニグルミの頑なな意志を感じずにはいられない。しっかりと硬い殻には土のエレメントを感じるが、この強い意志には…熱のエレメントが秘められているように感じた。
リスなどの齧歯類をはじめ、動物たちはどうやってこんな硬い殻を割って食べるのかなぁ。
そこここに、栗の実も落ちていた。
このイガイガやどんぐりの帽子は、つぼみを包む葉が変容したものだと知った。これらもまた、種子を守るためだろうと思われるが、クルミの殻ほど強靭ではない。
こんなふうに比べてみると、クルミの特徴や、本質みたいなものが浮かび上がってくる。
続く。