毎日書く #03 through the senses
僕がフェイ・フューの内部世界を漂っていたときのこと。
フェイの内部で何度も会った、あの四角いオブジェクト。真四角じゃなかったかもしれない。
ゆがんだ四角かもしれなかったけど。
そういう幾何学的なものがたくさん浮かんでいるのを僕は目にした。
それらは動いていたと思う。
僕は流れに逆らって漂っていた。
というか、僕も、流れていた。逆流と逆流どうしが、どうにかしてすれ違っていたんだ。
蜜豆の缶詰に入っている、ピンクや緑の色の付いた寒天。
あれに似た色合い。
というか、蜜豆の