似ているけど刺さる恋愛コピーと刺さらない恋愛コピーの違いとは 恋する広告14
こんにちは。コンテンツプランナーの土田です。
結婚に関するコピーはいろいろありますが、
実は似たようなこと、言っていたりします。
でもその背景は大きく変わっていて、
今同時に見ると同じように見えても、
時代や広告主によって大きく変わります。
例えば、以前紹介したゼクシィの傑作コピー。
まさに今の時代をとらえたコピーです。
晩婚化や結婚しなくても良いと思っている人が多くなっていく、
これからの多様な生き方を肯定していて、
その上で結婚することの意味を、鮮やかに描いたコピー。
しかしこのコピーが生まれる少し前に、こんなコピーがあります。
それはティファニーが出したこのコピー。
こちらは実際に掲載されたときは新聞広告だったみたいですね。
「ひとりで生きていける」と「結婚しなくても幸せになれる」
ニュアンスは似ているように思えますが本質は違います。
このコピーが誕生した2000年は少しずつですが、
共働きと片働きが逆転し始め、女性の社会進出が広がり始めた、
そんな時代です。
つまり婚姻関係による経済的依存から
自立している女性が増え始めた時代、ともいえるでしょう。
つまり女性の自立が当たり前になり、
それでも結婚することに躊躇してしまうのが今なのでしょうか。
その一方で、少し前にツヴァイが掲げていたのが以下のコピー。
似てるんですよね。ティファニーにもゼクシィにも。
でもなぜか、違った印象を受けてしまう。
端的に言えば、全然心に響かない。
それは「ひとりでも生きられる時代」は10数年前に発見された価値であり、
さらに「ふたりで生きたい」にブリッジしていないからでしょう。
もしかしたら結婚相談サービスゆえに、
自立していないやつは来るな!とも読めてしまうせいかもしれません。笑
考えれば考えるほど、恋愛コピーは難しい。
しかし誰にとっても届く可能性があるから、
面白いものだと思う今日この頃です。