嫁視点から見る、農家は「副業ビジネス」最先端だった件。
農家は、「畑にいる」だけが全てだという「偏見」が多い。それは、生産者側でも消費者側でも、「農家」に対するあこがれのような幻想のようなものだと思う。
私もまさにその考えだった一人で、いまだに畑にいないときは逆に不安にすらなる。
畑にいないことが「悪」とされ、そういうものなのかと頭を捻りまくっていたのがここ10年ほど。
ところが、よくよく周りをみると、農家でも冬季(閑散期)は観光地でスキー場インストラクターや除雪作業員をしていたり、ハンドメイド品を販売していたり様々な「副業」として出稼ぎをしている人が多い。
これ、いまだに「農家は畑にいるもんだ!」と言っている農家さんにはとにかく根っこをお伝えしたいとよく思う。
実は、その歴史は長く、現代に始まったことではない。
昔から農家は、冬(閑散期)に例えば藁を編んで町に売りに行ったり、味噌をつくったりして収入を確保していたりした。
で、私はといえば、「出稼ぎ副業」はとにかく最初からしていた。
内容は、マルシェ出展販売でハンドメイド商品を売ったり(農産物はそのまま家に戻さないとなので出品してもそこは0。)、ライティングを学びその仕事を受けたり、スムージーのWSや教室を運営したり、つながりも多かったのでマルシェ自体を企画したり、とにかく農業をしながらできるものを選んでいた。
なぜそこまでしたのか。
それは、畑に出ても1円も給料はもらってないから。
(ここについては、語ろうと思えば何時間でもいけるけど、お酒が欲しくなるので割愛。笑)
で、それって伝統なので誰も疑問に思わなかったわけです。たとえ疑問に思っていてもその疑問が伝わる気がしない。(宇宙人との会話はあきらめたという方が正しい。)
そんな葛藤の中、「じゃあ自分で生きるには」というところに行きつくとやっぱり「出稼ぎ副業」になるわけです。
ここから私の「フリーランス農業女子」が始まるのですが、で、そもそも「なぜ出稼ぎに行かなければならないのか」「お嫁さんはお給料がないのか」という話になる。
結論。
「農業だけで十分に稼げないから。」
これでしかない。
これでしかない。(二回言うよ。)
いや、伝統や風習のところもあるのだけど、根底はココ。
だから、農業に夢だけを持って、「自然だから良いし、食べるのに困らなそう」という理由だけで新規就農する方には絶対おすすめできない仕事ではある。
さらに「なぜ農家は稼げないのか」ということになるが、これは様々な面があるのでまた違う記事にて。
で、「副業」として今までは取り合えず短期バイトのようなもので繋いでいた方が多かったが、これからは「自分の好き」や「得意」「特技」で、しかも安定的に収入を得ることができる可能性がある。
これに気づくことで、田舎農家嫁で何もできないと思っていた私にも夢と希望が出てきたわけです。
これは、同じ「副業」でも大きく違うし、「本当に自分として生きて行きたい」と思う農業の女性にはおすすめしたい。(いや、安易には進めない。それで覚悟する人にならおススメかな。)
そして、今だからわかるけど、圧倒的に違うことは、「好きなこと」をもう一つの仕事にできる事は収入の幅にも絶対的な差が出てくる。
私としては、最終的には一つの【アグリビジネス】に完成させていき、「副業」をすべて本業として【農業】の一つへするのが目標だが、
そこまでやらないよーという農家お嫁さんや女性でも、十分に人生の価値あるものとなっていく自信はある。
根っこは、農家伝統の悪しき風習に対する反発や対策でもなく、「農業女子を楽しもう」という農家お嫁さんが自分だけポジティブに頑張る考え方でもなく、【自律】と【自立】をすることが本当の意味で必要。
その理由やどんな副業と相性が良いか等、ボチボチ説明していければと思うが、今回はこの辺でまた。
フリーランス農業女子:愛実
\今日のManami’s comment/
この記事を書きながらも、『きっと農家界からは「村八分」になるかもしれない』とビビりまくりながら書いています(笑)ぜひ応援でサポートいただければ嬉しいです(´;ω;`)
【Berry's Garden】
福島発アグリブランド、Berry's garden代表。「Pocket of “love berry” time:日常のちょっとしたスキマに、愛、実る時間を。」 をテーマに、クオリティや想いを大事にした日常の一息つけるスキマ時間を幸せに感じられるアイテム・イベント・ライフスタイルと「可愛い楽しい農」を提案。“あなたのスキマに幸せをお届けしたい”という想いをブランドを通じて発信している。
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