しなやかな香り

しなやか、ということに肉体的にも精神的にも重きを置いている。

昨日は週に一度のバレエの日だった。
子どもの頃からずっとやりたかったそれを、かなり大人になった昨年から始めて1年経つ。

少し変わった子どもだった私は、バレエの綺麗な衣装や煌びやかな世界には全く興味がなく、レオタードで淡々とバーレッスンだけをしたいと思っていた。
お義理の拍手を貰うような発表会に出なければいけないなんて絶対嫌だと思っていたから、今まで習う機会を逸していたのだけど
それまでやっていたヨガだけでは満足できなくなって、やっぱり突然バレエの門を叩いた。

自宅近くでたまたま見つけたそのクラスは、私の希望通りほぼ筋トレのストイックなクラスで基礎だけをみっちりやることができる。
気が遠くなるような牛歩の歩みなのだけど、汗だくで一つ一つ取り組んでいると、終わった頃には心がにっこり喜んでいることが分かる。

そんな夜に選んだのはレモンユーカリ基調のオイル。
興奮した筋肉を落ち着かせながら、しかるべきしなやかさに整えてくれる。

ボディオイルが身体の上をすべっていく。

明日はシースルーの黒のトップスにデニム。
脚首は網タイツを覗かせてアンクルストラップがついたエナメルのパンプスを合わせよう、と思いながら。