誤字審査 #毎週ショートショートnote
昔、ある国の王は民の事を第一に考え民衆に愛された方でした。
ただ、この王にはただ一つ欠点があり、それは読み書きが苦手だったのです。民への勅令は文字で書かなければなりませんが王の文字は間違いだらけ。ですからいつも侍従が王の書を点検しておりました。
ある年、作物が不作となり困窮する民を助けるために王は税の徴収を免除することを決め、自ら掲示する勅令を書きました。それを見た侍従は珍しく文字の間違いがないと喜びそのまま発布しました。
臣民の暮らしが良くなるまで税はとらない 国王
皆は喜びましたが税が取れない王の生活が逆に民より苦しくなりました。見かねた民は国王に謁見しこう言いました。
「王様、この間の勅令は誤字がありますので我々が改めました」
「王民の暮らしが良くなるまで秤はいらない」 国王
秤を使わず少ない作物も献上し分け合った民たちに国王は涙し、民の代表を誤字審査官として登用しました。
以後、代々の国王はずっと国語が苦手だとか。
410文字（ルビ含まず）
「ひとつだけ」カバー 吉田羊＆鈴木梨央 矢野顕子
「ポカリスエット」CM
たらは様、毎ショ臣民の皆様
大変ご無沙汰いたしておりました。いいかげん爺でございます。
私事で色々とありまして結構長い間noteやSNS界隈を離れておりました。
身体や心が言うことを聞かないこともありーの、流石に半年以上離れてしまうと、なんとなく戻りにくいという気持ちもありーの、まあしかし、元来がいい加減なジジィですので、しれーっと戻って参りました。
皆様におかれましては変わらず創作に励んでおられますこと、感服いたしますとともに大変嬉しく存じます。
まだ、以前のようなペースでは書けないのが正直なところです。けれど皆様の作品も少しずつ拝読しながら、コメントもできれば遠慮がちに御叱りを受けない程度にそっと残しつつやってまいろうかと考えています。
今年は神戸の震災30周年です。実は今年は体調があまり変わりません。毎年酷い頭痛に悩まされてきた16,17日なのですが、今年はありません。
きっと去年の出来事に影響しているのだろうと感じています。
そう言えばnoteで書いたけど、去年のおみくじはやはり「凶」だった。当たるわ～大楠公、ウチの氏神様、湊川神社恐るべし。今年はパスしました。そっと外から手を合わせました。人混みの中を歩くのも大変なので。
その辺のところ、あまり早くは書けないのですが、新作で独白しており（何があっても宣伝は福島太郎さんの教え）何回かで書き上げようとしています。よろしければお読みくだされば幸いです。
言わずと知れた、サリンジャーのパクリ。いや、なんていうの、こういうの、ああ、オマージュちゅうやつですわ。
大変遅くなりましたが、本年が皆さまにとって幸多き年になりますよう頭を剥げ散らかしながら祈念いたしております。
忘れないでいてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
この気持ちはまた新たな作品に込めたいと思っています。
エロかもしれないですけど……