2024/10/3

職場の駅前にタワマンができた。
1年ぐらいずっと工事をしていたから、タワーマンションが建つことはわかってはいたけど、いざ一階のテナントの明かりがついて、人が住み始めて、マンションがマンションの本分を果たすようになるとその異物感はすさまじいものになる。

タワーマンションもそうだけど、高層ビルほど人の生活や身体実感とかけ離れたものはそうない。
中学生が高校生のころ、新宿の高層ビル群の真ん中で空を見上げた。てっぺんが見えないほどの高いビルが空を覆って視界の大半を占め、視界がぐるりと回転し、自分が今地面に足をつけて立っている、ということが意識できなくなる。視線をビルの裾に戻すと、目眩がして真っ直ぐ立っていられなかった。

タワーマンションがそこら中に建っている今、大地震が来たらどうなってしまうんだろうと思う。タワーマンションの周りには小さい民家も多くあって、人々の生活がある。今日の晩ご飯は何にしようかと考えながらスーパーで買い物をする母親がいて、習い事に行く途中の駄菓子屋でグミを買う小学生がいる。その生活が根こそぎ奪われてしまう可能性があるということだ。人々の生活を守ること以上に大切なことがあるのだろうか。

タワーマンションに住む人ってどんな人なんだろう。グローバル資本主義の熾烈な争いを戦ってきたスーパービジネスマンや、ITで一発当てたハリボテ起業家だったりするのかな。

ここ数日腰が痛くて辛い。1日の中でやりたいことが多すぎて、全てを詰め込んでパンパンになったカバンに、ついに腰が耐えきれなくなった。人生初の腰痛。しかも慢性的なものになる予感しかしない。

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