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2024/9/24

映画を観た。タイトルは『ナミビアの砂漠』
どう解釈すればいいかわからないところが多くて、でもそう思うのは「映画は解釈して意味を見出すべきだ」というありもしない先入観がもたらした結果かもしれなくて、とりあえずこの映画を観た感想とかを考えるのは保留することにした。

いつも映画を観終わったあと、映画の世界からうまく現実に戻れなくてぼーっとする時間があるんだけど、今回はそれが結構長引いた。ぼーっとしたまま池袋の街をぶらぶらして、導かれるようにジュンク堂に入っていった。
くどうれいんの『日記の練習』という本をなんとなく手に取ってパラパラと中を眺めて、日記は続かなくていいんだよ、書きたいときに書くんだよ、みたいなことが書いてあって、なんか救われる気がした。最近ずっと日記を書いているのだけど、ときどき書けないときがあって、そういうときに書けない自分を攻撃するもう1人の自分がいる。そんな書けない自分を救ってくれるようだった。

本を読みたいとか、映画を観たいと思うとき、ぼくは何かに苦しんでいて、その苦しみから自分を救ってくれる何かを必死に求めて、いてもたってもいられなくなって、思わず本屋に行って本を買ってしまったり、映画館のホームページに行ってチケットを買ってしまったりすることがある。
今日もそうだった。具体的に何に苦しんでいるかはよくわからないけど、とにかく自分を救ってくれる何かを求めていた。

それにしても『ナミビアの砂漠』めっちゃいい映画だったな、と思う。もう観終わってから何時間も経っているのに、いまだに映画の世界の残り香を引きずっている。
帰り道、踏切の赤いランプの光と街灯の光が混ざり合う。カンカンカン、という踏切の音が脳に響き、鉄の塊が凄まじい音を立てて目の前を過ぎ去っていく。過ぎ去った後には鈴虫の声が小さく響き、夜の静けさが迫ってくる。秋の夜の空気が冷たくて気持ちいい。

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