初めてなんだから、心配することなんて何も、ない
録画していた「美輪明宏のモヤモヤ相談室」を観た。信念を貫いて生きてきたその年月を想像させる、相変わらず独特の別格の存在感。
そのコーナーの中で、1997年、25年前に放映されたという若者向け相談番組「ソリトンお悩みバスターズ」にてお悩みに回答する美輪さんが映しだされた。
まずはその話すスピードに驚く。今のようなゆったりとした、包み込むような話し方ではなく、早口での鋭い矢のような話し方。それでいて聞き取りやすく、そして切り抜かれた25年前のその回答内容の一部にも深く感銘を受けた。
そうだ。
生きているだけで、初めての経験というのはとめどなく振ってくる。
だって、そもそも生きるのが初めてなんだから。
そして、例えば、ママになったのも初めて。今年はママはママでも初めての受験生のママ。ちゃんとサポート出来ているか、出来ていないことはないか、書類の提出に見落としは…、もっと声をかけた方がいいのか、それとも見守っていただけの方がいいのか、なんて、新年早々、来月に迫った本番を前に親の私が神経質になってしまっていたけれど。
娘にとっても私にとっても初めてのこと。
心配に押しつぶされることなく、初心者なりに出来ることに向き合い、積み上げていけばいい。
自分から好んで意識的に挑戦していくことには失敗に対する耐性というか、ある程度の覚悟が出来ていた。
でも、生きて行くなかでの初めてはあまりにも自然にふってきて身体に馴染んでしまうので、それが「初めて」ということに気付かなかったりする。そしてそれが上手く出来るのが当たり前みたいに感じてしまう。
そんな中で新年に観た、25年前に発した美輪さんの言葉にふんわりと肩の力が抜けた。
そうだよー、初めてなんだよ。色々なことが。
振り返れば昨年だって沢山のことにがむしゃらに、取り組んできたよー。
そして今年もきっと、初めてのことがたくさんある。上手く出来なくても、初めてなんだから仕方ない。ちょっと人生っていう大きな視点にたってみると肩の力を抜いて取り組んでいけそう。
人生の先輩といえば、ゲストで出ていたYOUも相変わらずキュート!
あんな風なキャラクターにはなれなくても、その根本にある「自分を貫く」という、生き方はしたいなー。
また明日も新しい一日。仕事はじめ。
2022の初めてなんだから心配しないで、肩の力を抜いて、ふんわりと、取り組んでいこう。