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『勧進帳』の舞台〜安宅の関〜

おはようございます。
ミュルアです。

東京は、とても蒸し暑い日が続いています。

梅雨は、湿度も高く、気圧の変動も激しいので、喘息の私には、辛いです。


ところで、梅雨に入る前、石川県の小松市に行ってきました。

お目当ては、『安宅(あたか)の関』です。

言わずと知れた歌舞伎十八番の内『勧進帳』の舞台になった場所です。

『勧進帳』は、ご覧になったことがありますか?

私は、子供の頃から『勧進帳』が大好きで、舞台やテレビで色々な役者さんの演じる『勧進帳』を観てきました。

かなり昔ですが、先代の尾上松緑の弁慶は威厳があって素晴らしかったし、今の片岡仁左衛門が片岡孝夫だった頃の富樫は、若々しくて素敵でした。

あまりにも『勧進帳』が好きすぎて、中学生の頃、三味線を習っていたのですが、こっそり『勧進帳』の大薩摩を練習したりしていました。

父に練習を聴かれて、「下手な勧進帳やなあ」と言われたのを今でも覚えています。

段々脱線してますが、今回は、安宅の関と安宅住吉神社に行ってきました。


ここからざっくり『勧進帳』を説明します。

源義経一行が陸奥に落ち延びる途中、安宅の関を通る訳ですが、待ち構えている関守の富樫氏が簡単に通してくれるはずがありません。

そこで、弁慶が機転を利かせて、富樫の様々な難問に答え、何にも書いていない東大寺再建のための『勧進帳』をスラスラと読み上げます。

富樫の疑いも晴れたかに見えましたが、一行が通り過ぎようとすると源義経が止められてしまいます。

弁慶が涙を飲んで主君である義経を棒で打ち付けます。

その様子を見て、そこまでするのかと富樫は感動し、通行を許可します。

弁慶は、乞われるままに『延年の舞』を舞いながら、義経一行を先に行かせ、自分も【飛び六法】で追いかけます。

『勧進帳』


この際に、義経一行は、難関を突破させてくださった安宅住吉神社にお礼をしたそうです。

そのため、安宅住吉神社の御神徳は、日本で唯一【難関突破】だそうです。

受験や就職などの難関を突破するためのお守りが沢山売られていました。

神社の裏手を奥に進んで行くと、松林があり、広場に勧進帳の銅像が立っています。

日本海を臨むカフェもあり、とてもリラックス出来ます。

以前、一度ここを訪れた時は、日本海に向けて戦闘機がスクランブル発進していました。

現代も、この場所は、ある意味、要衝です。

なので、安宅住吉神社では、住吉大神様に日本の平和をお祈りしました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


弁慶



日本海の景色



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