アレックスとニコは私が直面したはじめての大きな失望だった
2020年だった。
コロナ禍でイギリスは長いロックダウン生活に入っていた。時間があるのをよいことに、私は毎日何時間も絵を描いたり漫画(らしきもの)を描いたりしていた。
スポーツ選手の応援イラスト、それにアニメの二次創作が主な活動場所であった私がひょっとしたきっかけでオリジナルらしき漫画をかいた。ただのふたコマ、2ページの漫画だった。
優しいフォロワさんが「続きが読みたい」と言ってくださったのをバカだから真に受けて描いてしまった。
これがニコとアレックスの最初、だった。
ニコがブラウンヘアーでアレックスが金髪だったのが今から思うと笑えるし、アレックスが全くのダメ男であるという設定がある意味イカしてる(笑)。
画力がかなり酷いことを自覚していない伸びやかさは褒めるに値する。
自カプなんてはじめて描いたからこそばゆいかったけど、妙に愛おしいかった。
「愛されておいで…✨」なんて勝手な願いを込め、フォロワーさんの数もまあまああるアカウントに意気揚々とアップした。
結果的にほぼ誰にもみてもらえず、感想も寄せられなくて凹んだ。こんなに見てもらえないのも、反応をいただけないのも初めてで正直自分に失望した。
「続く」なんて書いて終わらせて、かいた直後は健気に次の章のプロットまでかきはじめていたこのお話はこの時から2年経たないと続かなかった…。