世界一周152日目🇺🇿 9.20 マルギラン、面白くて掴めない街

今日はものすごく濃い1日。
面白くて楽しくていい出会いが続いて
なんだか最近いい波が来ている。

ヒヴァからマルギランへの
21時間の寝台列車の途中。

朝、6時前の日が昇る前に
目を覚ますと
青い砂漠の世界の頭上に
満月が輝いていた。
外の世界は静寂に包まれて
別世界の違う星に来てしまったかのように
息を呑むほど美しかった。

少しすると日の出と朝焼けが始まる。
真っ赤に燃える太陽。
窓にでこを貼り付けて眺める。
遠くの太陽、山、砂漠や街に
ゆっくりトラックが横切って行く。

砂漠の寝台列車の
ロマンと美しさは、
なんと表現したらいいのか
分からない。月と太陽が
あまりに美しい。

駅についてタクシーを待っている間
ポリスとおしゃべり。
ヤポーニャと話すと写真を撮りたい！と
スリランカの伝ポケ現象が起きている。

海外で現地の人との
交流を楽しむコツは、
現地の言葉をありがとう、こんにちは
以外に少しだけでも覚えておくことだ。
特に、日本をその国の言葉で
言えるようになっておくと、
おそらく現地の言葉でどこから？と
聞かれたときに
ものすごく喜ばれる。

あとは姉、妹、という自己紹介と、
美味しい、幸せ、キレイ、という
数単語だけでグッと現地の人との
コミュニケーションの幅が広がり
一気に心の距離が縮まる。


売店でジュースを選んでいると
どこから？ヤポーニャ！と話して
いろいろ紹介してきて
たくさん売り付けたいのかな、と
ジュースを2本いらないの？
1本をシェアするから大丈夫、
というやり取りをしたあと
代金を払おうとしたら、
わたしからのサービスと言って
お代を受け取らない。
あぜんとしてしまった。

テキスタイルの
お祭りをやっているという
公園に行きたくて
近くのレストランに聞くと
わいわい案内してくれ、

妹がとっても気に入った
他とはデザインと色味が違う
スザニ屋さんで友人へのお土産にと
かばんをゲットし、

歩いているとサマルカンドの
ウルグットの大好きになった
スザニの工房のお母さんと
まさかの再会。
お、おっかぁ！と
向こうも覚えてくれていて、ハグをする。
うれしすぎて涙が出そう。

暑い中1人で店番をしており、
椅子があるのに自分は座らず
商品を綺麗に見えるように並べていた。
たくましさと、強さと、優しさと、
温かさと、可愛らしさと、
いろんな魅力あふれるお母さん。

ゴールドとシルバーの刺繍のマスターが現れ、
彼女のスザニは本当にすごいら
マスターだよ、と教えてくれる。
ファンで少しここの工房のものを
コレクションしているとか。
彼もゴールドとシルバーの刺繍の
700人くらいの中でトップの賞を
もらったことがあるらしく、マスター同士は
こうして繋がっているのだなぁと。
そして見せてくれた家の動画には
豪華な飾り棚とシャンデリアが写っていた。

明日近くのミュージアムで
ワークショップをしているらしく
おいで、とのことで行ってみようかなと。

暑い中、飲み物を買いに行く
時間もなさそうで、
おっかぁに差し入れで
冷たい水とフルーツティーを
買いに行くと、そこの横のテーブルで
プロフを5.6人で囲んでいた消防士さんが
一緒に食べていくかい？と
誘ってくれる。

誰が作ったんですか？と
Google翻訳で聞くと、
愛する旦那のために妻が作りました、
との返事。素敵だ。
そしてめちゃくちゃ美味しい
家庭のプロフを頂きながらおしゃべり。
最後にわたしたちが
プロフ（オシュ）美味しかったよ、
奥さんありがとう、
と言っている動画を一緒に撮って
バイバイ。めちゃくちゃいい旦那さん。　
きっとこの街は治安がよい。

このお祭りは
テキスタイルのお祭りらしく、
昼間はほとんどお客さんがおらず
代わりに警察官がたくさんいて、
なんなら店番をしている警察官もいた。

ジュース差し入れを渡しに行くと
なんとお礼にと小さいスザニの
バッグをプレゼントしてくれた。
そのあとサマルカンドにいる
工房の息子さんと
テレビ通話をしたり、
とにかく幸せだった。

ゴールド刺繍のおじさんもいて
お母さんのノンがウズベキスタンで
1番美味しかったと話すと
僕も今度食べに行かなきゃ、と
仲がよさそうで楽しい時間。

そしてお母さんにたくさんお礼を言って
また会いましょう、ずっと元気で
いてください、お母さんのスザニは
わたしたちの宝物です、と
Google翻訳をすると、
その様子を見ていた
同じ工房の方が
涙を堪えていた姿にぐっときた。

帰り際にガヤガヤ若者の絡まれる。
一緒にお祭りを回ろう、
電話番号、写真を撮ろう、と
とにかく若い。少し面倒くさいので
英語があまり分からないフリを
していたら、僕は2007年生まれ、
あなたは？と歳を聞かれて驚く。

2007年生まれ、、？
2024年は高校生が2007年生まれなのか。

そのあと文具屋さんで
ノートとボールペンを買いに行くと、
ヤポーニャ！がまた始まり
おしゃべりをしつつ
なぞに青ばかりで黒が見つからず
ボールペンを選ぶのに
熱心につき合ってくれて、
比較的高いのを進められて
（と言っても40円、最安値だと10円があった）
確かにまあこれでいいかと思って
お会計をするとまさかの
ボールペンはサービスしてくれた。

楽しくて、面白くて、
予想外で、掴めない街。
嫌いじゃないし、むしろ好きだ。

今ならマルギランからきた
フットボール部の大学生が
あのノリだったことが理解できる。
この街はみんな面白くて
楽しそうで好奇心旺盛で
優しくてちょっと変わってて
とにかく明るく絡んでくるのだ。

帽子屋さんも、帽子を買うのを
勧めるのではなく、
被って写真を撮ることを
勧めてきて、一緒に撮ったら
ご満悦で一つも営業してこない。

マーケットでは、
アッサロンアライクン！
と挨拶して、ヤポーニャ！と言うと
ヨーグルトスープを飲んでけ、
とカップを渡されておしゃべりして、
これはいくらなのかとお代を聞くと
サービスだよ、と言ってくれる。

宿に帰ると、遅い昼ごはんに
プロフを食べただけで
お腹空いてやばい、と思ってたら
自転車で旅してる適当さがちょうどいい
スイス人がちょうど作りすぎたから食べる？って
パスタくれておしゃべり。
ちょうどドイツも行くから
スイスも行くかも？という話に。
キルギスなどの自転車旅の写真を
見せてもらうと、
山と草原、馬と牛と犬とゲルで
とにかく最高な旅をしている。

そのあと宿で日本人の大阪で
カレー屋さんをやっている
ご夫婦と出会っておしゃべり。
めちゃくちゃ面白くて
とにかくカレーが美味しそうで、
スリランカについて
ゆっくり語り合いたい。

彼らがちょっと夜食にと
夜に開いてそうな売店知ってますか？
という話をして、Googleマップにはないけど
あ、ヤンデックスマップ！と思い出し
追いかけて行ったら
こども達のサッカーに巻き込まれる。

小さい女の子やお姉ちゃんが
赤ちゃんとねゃんこ抱きながら
サッカーをしたり、
小さい女の子が
赤ちゃんの前に子猫を置いてあげて
それをみんなで見守ってて
え、天使？？
夜分に外で少し盛り上がりすぎた
気もするが、とにかく楽しい。

寝台列車がネットが使えず
充電もできないので
日記のnoteが少し溜まってしまったが
今日も無事に書けている。

唯一、少しの悩みは
おそらくプロフとサムサから
脂を接種しまくるウズベキスタン生活で
2人して頭皮からの脂が
気になっていることくらい。
石鹸では対応しきれず
シャンプーを導入しなければ
いけなそうだが、
この宿には奇跡的に
シャンプーが備わっていた。

いいことといい出会いが
立て続けに起こる、
今日このごろ。
幸せである。

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