朱夏。
最近ブックオフで買った本。宮尾登美子の朱夏。三部作の3冊目で、二部目まではだいぶ前に揃えていたのがなかなか3部目が見つからず、こないだ実家帰った時にブックオフ連れてって貰った時に見つけたので迷わず買った。
家業が風俗業の家にわがまま放題に育ち、結婚して教師の夫と満州に渡った所。戦時中という何もかも我慢の連続の日々ににじみ出る綾子の我慢に弱い我儘な性格がそのままに描かれていて面白い。
母娘や父娘の葛藤が描かれていた二部作目までとは違い、子供を授かり少しは逞しくなるのかと思ったら、満州までの荷物にきらびやかな着物を詰めたり、野菜が採れるなんて思いもよらない時期なのに野菜を買ってこいと言いつけたり、奔放な所が変わらなくて、でもやっぱり相当な我慢を強いられている戦時中というものに恐ろしさを感じた。
これから物語上でももっと厳しくなっていく予感がする。
面白い。やっぱり読書って良いなぁ。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしてくれたらとっても嬉しいです♫何か感じて頂けたんだな…と感じてニンマリすると思います。笑
①油絵を始める費用
②本を出す費用
③勉強の為の活動費
に使わせて頂こうと思っています!
宜しくお願いします!