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読書感想文。
私の二冊目のゾラの本、『ナナ』を読み終わった。
やっぱりすごい。
最初一冊目に読んだ『居酒屋』の方が好きだなと思って読んでいたけど、後半の競馬場のくだりとか、次々にでてくるきらびやかな装飾の描写とか、読んでてうっとりする文章に没頭した。
『居酒屋』の主人公の娘ナナは、高級娼婦になって暮らしていた。人々を魅了するその体と性格で、生まれた運命を報復する様に生き、死んでいった。ナナに翻弄されその財産を食いつぶして消えていく男達と、ナナの関係はあっぱれというか。
このゾラの作品は、9つの小説群のうちの一つらしい。自然主義とされたゾラの作品は、世に出た時批判と賛美の嵐だったらしいけど、それ程衝撃を与えた事が今読んでいても感じられる。
まだ読んでいない7つの作品も手に入れたいけど、書店では見かけた事がない。ネットでは一冊五千円以上するプレミア品みたいだ。いつかなんとかして読みたいと思う。
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