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日曜朝のマックで見たもの

私とパートナーは、たまにマックに行く。

身体に良くない油を使っているのは知っている。

グルテンアレルギーの私は食べられるものが少ない。

でも、誘惑に負けて行ってしまう。

そこには、いつも変わらない商品がある。

その安心感を求めて、行ってしまうのかもしれない。

レジ前の行列で見たもの

その男性はとてもイライラしていた。

仕事前に、朝ご飯を食べて行こうとしていたみたいだ。

でも、日曜日の朝のマックは混雑していた。

日曜日の朝、お母さんが楽をしたい。

あるいは、お母さんに楽をさせてあげたい。

そんな家族の分を注文している人が居た。

一人暮らしの人も、ゆったりとした朝を味わいにきていた。

そんな人達が集中してしまったから、レジの前は混雑していた。

冒頭の男性がおもむろに言った。

「急いでいるんで、キャンセルしてください。

食べている暇ないんです。」

マックの店員さんは、ちょうどできたマフィンと飲み物をトレーに乗せたところだった。

「すぐに出ますから。」

返金してもらった男性はその場を去っていった。

私はその後、見てしまった。

そのトレーに乗っていたマフィンがゴミ箱に捨てられるところを。

注文によって出来た商品。

注文が取り消されたら、誰も受け取ってくれない。

すでに形になったとしても、誰かが代わりに食べることはない。

商品に使われている小麦は、成長するまでにどれだけの日数がかかっているのだろう。

卵も、いつか鶏になれる命だ。

ソーセージも元はお肉。

その材料になった肉もどれだけの飼料を食べ、どれだけの月日をかけて成長したのだろうか?

それが、時間がない。

食べる暇がない。

その判断で食べられることなく、ゴミになったのだ。


私たちは想像力が欠けている

くだんの男性は、気分が悪いだろう。

朝マックで食べてから仕事に出かける。

その予定が狂ってしまったのだから。

食べようと思ったのに、混んでいたせいで食べられなかった。

それだけで、今日一日が台無しになったかもしれない。

でも。

日曜日の朝にマックが混むことは、想定できたはずだ。

それでもマックで食べたいのであれば、少しだけ早起きして家を早く出るべきだった。

もしかして注文しても、間に合わないかも?と思うときは、コンビニでおにぎりを買おう、とプランBを用意しておくのもいいかもしれない。

浅はかな思いつきで行動することで、できた商品がそのままゴミになってしまう。

ここまで書いて気がついた。

私も同じことをやったことがあることに。


全ては「鏡の法則」だ

人の振り見て我が振り直せ。

彼はそれを教えてくれたのだ。

自分の周りで起こるすべての事柄は、自分の中の何かしらを写し出している。

それが鏡の法則だ。


私は人の痛みが分かる人間になりたいと思っている。

そのための教訓として、彼は私に見せてくれたのだ。


一つ一つの行動には意味がある。

どんな思いがその行動に結びついているのか?

それを少しでも多く意識したいと思う。

浅慮は、「人を思いやること」と反対なのかもしれない。



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ひなた美由紀
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