自分が楽なふうに考える
何年も前、人間関係で絶望を感じ、その人との大切な記憶を無くすにはどうするか、と試行錯誤したことがある。
“ものごとを俯瞰する”、“箱から出て見る”など、色んな文献を読んでみた。その時は何を読んでもシックリ来なかった。
だってそうだよネ、実感しなくちゃ腑に落ちないモン。
その後、ようやく地に足が付いた頃にカルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」という本に辿り着き、宇宙的な時間を感じた。
そして今思う。
今の私は、とらわれ、縛られて苦しんでいる。
努力は必ず結果を生む、っていう観念に。
時間は階段のように積み重なってないんだ。
私の努力も積み重なってるようで、そうじゃないんだ。
そう捉えると、気楽になれる。
あの頃の私と、今のわたし。
立ち位置が、目線が、今の方が高い所にある気がするけれど‥
すごく遠くへ来たような気がするけれど‥
実はそんな風に考えなくてもいいんだ。
自由に上げたり下げたり、積んだり減らしたりしてみて良いんだ。
気の向くままに、自分の好きな尺度で。
分銅をネ、小さい頃に授業で使ったあの分銅。
ツヤツヤしてて、形が揃ってて、何処までも正確に測れる、あの分銅を使う授業が好きだったノ。
あんな風にネ、
ホトホト疲れた今みたいな気分の時は、あの天秤を思い描いて、分銅で遊んでみたらいいかも知れないネ。